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ザ・プレイヤーのkaoruiのレビュー・感想・評価

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)
3.5
映画人に愛される監督が映画界を舞台に描いた群像劇として知られるが、一級品の倒叙推理劇だ。ライル・ラヴェットがレベッカの家政婦の如くそこにいて生理的にゾッとするが、最初の台詞のカントリーシンガーとして鍛えられた甲高い声に吉本的にずっこけ、面通しのシーンでは抱腹絶倒してしまう。
そんな彼が下っ端扱いのウーピーゴールドバーグ組がティムロビンスの懸命な弁明に大爆笑するシーンはかなり怖い。恐らくこういった倒叙演出を受けてなのだろう、カメオ出演するピーターフォークにニヤリとしてしまう。

オチの劇中劇中劇というトリプルメタ構造はキレキレの面目如実で、やっぱり僕はアルトマンが大好き!
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