ベトナム戦争の過酷な戦場の中で戦友達と未来の希望を信じ戦い抜いた屈強な兵士ながら、凱旋した母国で反戦を謳う人々から罵声を浴びるジョン・ランボー。再会を約束した仲間の死亡を知り肩を落とす彼が、横暴な保安官達から理不尽な扱いをされた事から多勢に無勢の中一人戦い抜く様を描いたシルヴェスター・スタローン主演作品です。
シルヴェスター・スタローンの『ロッキー』に続いての当たり役となった、最強の元軍人がその圧倒的な戦闘能力とサバイバル能力でその時代その時代の仮想敵に立ち向かい続ける人気シリーズの記念すべき第一段で、アクション映画ファンなら皆大好き、いわゆる「ナメてた相手が殺人マシン」の設定にも忠実なサバイバル・アクションです。
まだCGやVFXの技術も進歩していない1982年公開の作品とあって屈強な肉体をフルに使った山間部でのアクションは、今の時代とはまた違った迫力があって魅せられます。それでいて主戦から反戦へと節操なく振れる「社会」に翻弄された「個人」による反逆という今後のシリーズを牽引するメッセージもしっかり込められた、アツい一作です。
