直木谷ヒトシ

ランボーの直木谷ヒトシのネタバレレビュー・内容・結末

ランボー(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争に歪められ反戦運動に壊された男は、今や制御不能の殺人装置と化した!フラッシュバックは引き金となり、ベトナム帰りの獣が保安官達を襲う!……とやるにはあまりにも、あまりにもランボーのルーツが重すぎる 死に物狂いで戦い、戦友も喪い、国に帰れば反戦運動に「手厚い歓迎」を受け、戦争の英雄が駐車場係にすらなれない世界で生きていくしかなくなった ベトコン仕込みの「狩猟技術」が保安官たちに襲いかかる爽快感も何もかもが消し飛び、戦闘技能しか残らなかった英雄の慟哭が頭に残る この時点で最早80年代アメリカで生きていくにはあまりにも厳しい、というかもう本当に戦場しか生きていく世界がない男ジョン・ランボー……