リオン66

人斬りのリオン66のレビュー・感想・評価

人斬り(1969年製作の映画)
3.9
 時代劇の傑作の一つとして挙げていいのではないでしょうか。勝新太郎の武骨な感じがいい。そして、三島由紀夫の緊張感ある演技もエスプリが効いてよい。

 また、本作は自分の嗜好にあった時代劇であったと言える。時代劇の好きなところを勝手に挙げると、一つは苦しむ人々。過去の時代の中で苦しむ人々を刮目することは現代にも通づることが多い。 
 2つ目は別れやすれ違い。コレがたまらない。現代では繋がりをずっと保持することが可能だが、昔は違う。一つ一つの別れが重いのなんの。
 3つ目はやはり殺陣。これに尽きる。美しい様式があるものから、乱暴なものまで見ていて清々しい。
 他にもいろいろとあるが、本作はそんな時代劇のいい部分が沢山詰まった作品だ。
 
リオン66

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