リオン66さんの映画レビュー・感想・評価

リオン66

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映画(883)
ドラマ(9)

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.6

 百年前にこんな映画が作られていたのかと驚愕した。

 映像の古さやテンポの悪さは古い映画であるのだから仕方がない。現代人との感覚の違いと思ってみれば、そこも面白い。

 そんな違いを抜きにしても、こ
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.8

 自分の好みなのだが、盛者必衰を語るドラマに弱い。

 盛者必衰にいろんなバリエーションがあるが、その中でも頑張ってのし上がった人が転げ落ちていくところに悲哀を感じ、感動とは異なるしんみりとした余韻を
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.9

 日本は戦後アメリカを目標にして頑張ってきた。今もなお、それを引きずっている。日米関係を見れば一目瞭然だ。

 では、そんなアメリカはどうなっているのかといえば。この映画観ればわかる。悲惨なことになっ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

 古典的な演出であるが、映画において雨が降る場合というのは何かが起こる前触れだ。雨が降れば、ドラマチックな展開が起きたり、敵が攻めてきたり、あるいは別れがある。

 この映画も正にその古典的な演出を最
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.7

 ジャングルを駆け巡るランボー。

 面白くないわけがない。

ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.0

 進むも地獄、戻るも地獄。

 ランボーに安住の地はない。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.7

 今までシリーズの中でランボーは異端な存在として描かれてきた。PTSDによって心が蝕まわれた、社会に馴染めない人間として。彼は社会の中で孤独に歩んできた。それ故に、社会にがんじがらめにされた我々には見>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.3

 事件によって結ばれていく究極の愛の物語。

 大きな枠でドラマを捉えれば、見るものになんとも言えない、もどかしいカタルシスを感じることができる。

 小さな枠でドラマを捉えた時はどうだろうか。一つ一
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

2.0

原作未読者によるオンライン試写会感想。

 社会学者の宮台真司によれば、ものを学ぼうとする時に人は三つの動機があるという。一つは、競争動機。勝つ喜び。二つは理解動機。わかる喜び。そして、三つが感染動機
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.7

 高橋ヨシキ氏と宮台真司氏という異なる人たちが推薦していたので視聴。

 映像はとても古いが様々な要素が散りばめられている。

 我々現代人にとって進化とはなんなのか。私は考えさせられた。

ヴァンパイア(2011年製作の映画)

3.8

 あなたも私もヴァンパイア。

 人であることに疲れた人間たちによる悲しいドラマ。
 救われる時はいつでも遅すぎる。

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.8

 渥美清演じる、車寅次郎。これ程に、私にとって憎めない存在はない。

 客観的に見れば、愚の骨頂をしでかす人非人である。だが、見方を変えれば純粋そのものだ。義理堅く、家族にはとことん甘え、惚れれば最終
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.9

 いかなる人であれ、母から生まれるこのことは絶対に逃れられない。

 自分のルーツが見えなければ、探したくなるのは人の常だろう。それは、動物であれば生きることだけで、精一杯でそれどころではない。しかし
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

3.7

 知らない世界を直視できるのが映画の一つのメリットとして挙げることができる。本映画は刑務所という、我々にとっての日常から考えて非日常を体験することができる。
 そのため、全ての情報が新鮮で、出てくる全
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.2

 


 夢を追い続けること。そして、二十代半ば。これがこの映画のキーワードだ。

 不思議なことに現代では、夢を追い続ける20代半ばは滑稽に見える。また、諦めた方が潔いのではないかという風潮まである
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.8

 人間は食物連鎖の頂点だ。その頂点を脅かされるのだから、その設定だけでも面白い。
 さらに、演出が凝っていて魅惑されるのだから、たまらないにきまってる。

 しかし、ダメな人にはダメな一作だろう。冒頭
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

 ある秘密がフューチャーされる作品。

 けれど、それよりも不気味なシンメトリーや、何度も現れる赤色、そして違和感など。一つ一つの演出がとても良い。

 二度目の方がさらに演出の味を堪能することができ
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ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

3.7

 計画がなくなっていく映画。そもそも綿密な計画なんてなかったわけだが。

 最初のうちはあまりのバカさに笑いが出てくる。だが、徐々にあまりのバカさのために警察が捜査を行わないことや、フィクションではな
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ローズ・イン・タイドランド(2005年製作の映画)

3.0

 少女は強い。とてつもなく。

 この感想を感じるまでには狂気の沙汰の世界をすり抜けなくてはいけない。

 だが、この狂気が厄介だ。これが合わなければつらい鑑賞時間になる。

 自分は合わなかった。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

 はっきりと言って綺麗という以外は何もない。訳はわからないし、魅せ方も過去の作品を超えないし、技術新しいキャラもいかせていない、展開もなんだかんだありふれたものだ。

 しかし、新劇場版で一番好きな本
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.5

 序に比べ、テレビシリーズの内容とは大きくズラしてきた一作。

 ファンが求めるストーリーと製作者が新しく造りたいストーリーがいい塩梅に配合されている。

 新しいエヴァを見たい人には堪らない一作とな
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.5

 世紀末を過ぎた後に作られた新しいエヴァ。新しい、新劇場版と名は冠せられているが決して新しいものではない。

 ある人がガンダムの続編はzではなく、マクロスやパトレイバー、エヴァだという趣旨のことを言
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.8

 時代のなせる技。これに尽きるのではないか。いま、これをやれと言われても出来ると思うが、どうも興醒めしてしまう。それは、未来に対する絶望が、現在では諦観に変化しているからだ。いまも、絶望はあるが。>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.8

 この映画を簡単に言えば、人には誰にもドラマがある。そして、言えないドラマも。

 そんなところだろうか。けれど、脚本と演出がうまく観客を不思議な世界に迷い込ませる。

 いままで普通に見えていた風景
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.0

 圧倒的な演出に度肝を抜かれる。
 現代の映画なんとセリフに頼っていることかと、観ている方まで反省させるほどにシーンが物語っている。

 そして、小物の一つ一つが美しい。装飾もたまらない。

 肝心な
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.1

 現実は小説より奇なり。なんて言葉があるが正にそんなドキュメンタリー映画。

 戦争は悲惨なものなのだと、公教育で押し付けられたが。これこそ、正に戦争の悲惨さを訴えるものではないか。

 戦争は遺され
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

1.5

 映画を見る人間として情けないことに、途中でやめてしまう映画がある。それは、時間が途中でなくなってやめるたり、見ている途中でやることができてしまったり、惨すぎてとめたりといろいろある。

 その中でも
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.0

 レクター博士シリーズ三作目。

 内容は一作目の羊たちの沈黙に原点回帰したものになっている。なので、安心してみることができた。

 それだけだ。ただ、博士に会えたことはとても良かった。

 やっぱり
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.1

 羊たちの沈黙を久しぶりに鑑賞し、レクター博士を追っかけたくなった。

 二作目はあまりにも凡庸だった。演出はリドリースコットなので、しっかりと施されているが、内容がどうもいただけない。

 一作目の
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.5

 補正とは恐ろしいもの。

 とても楽しい映画だと小さい頃の記憶がささやいていたので、dvdを購入して再見した。

 うん。悪くも良くも自分は歳を重ねたのだと認識させられた。つまらない大人になっている
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

 祭って不思議だ。こんな雑な日本でも、祭に一歩足を踏み入れると非日常な世界に没入できる。映画というフィクションで作られた祭であれば、尚更だ。

 出演者とともに異様な祭を永遠と魅せられる。美しくとも、
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.5

 つま先立ちの恋の映画と思いきや。そうじゃない。この映画はイニシーエーションをどうにかして、抜け出そうともがく映画だ。

 もがく過程がとても微笑ましい。

野いちご(1957年製作の映画)

-

 観るのがまだ早かったのか。
 それとも、観る視点を間違えたのか。

 物凄い傑作ということで望んだ本作。観てやるぞと力みながら鑑賞した。あまりにも考えすぎて物語が頭に入ってこなかった。

 ただ映像
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

 とてもよくできた映画だ。

 内容はさることながら、音楽であるとか、演出、アングル、テンポ、セット。あらゆるものが上手く組み込まれていた。

 だが、なんだろうかこの、見終わった後の物足りなさは。一
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.4

 続編は難しい。前作と比較されることが必須だからだ。

 だから、方法としては前作の内容をさらに盛るとか、同じことを繰り返し様式美を出すとか。あるいは、前日譚にするとかいくつかある。

 この映画は別
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