〖1940年代映画：戦争ドキュメンタリー：日本映画社：戦記映画復刻版シリーズ：戦記映画・幻の名作復刻版シリーズ〗
1942年製作で、昭和16年12月に開始されたビルマ・ルート攻略作戦での、マンダレー陥落までの銃撃戦を追った戦争ドキュメンタリー映画らしい⁉️

2024年419本目

• #2024年鑑賞
• #1942年製作
• #戦争ドキュメンタリー
• #日本映画社
• #戦記映画復刻版シリーズ
• #戦記映画・幻の名作復刻版シリーズ

開戦してすぐに始まったビルマの戦い（1941年12月14日-）の国民向けダイジェスト。
ナレーションのプロパガンダ味が強くて面白い。「アングロサクソンの野望」はまだしも「悪辣な資本主義の餌食」などいちいち大げさ。
イギリスによって植民地化され、インドの一部とされたという歴史があるので、ビルマにとって旧軍は文字通りの解放軍。
作中、「重慶」が頻出する。日中戦争に手こずっているのは、国民党軍が英米の支援を受けているからで、まずはそのルートを潰そうとしたんだね。
英蒋軍、援蒋ルート、重慶軍（国民党軍のこと）、バオモ博士（バー・モウ、のちのビルマ初代大統領）など、聞き取りにくいうえに、字幕も出ないので何度か繰り返してみた。
英蒋軍が撤退したあとが廃墟化しているのは、堅壁清野のためだと思うんだけど言及はなかった。
がっつり出演してくれてるバー・モウは、太平洋戦争の正当化によく使われているひとだね。
データによれば、「マレー戦記」の一ヶ月後（1942.9.17）に公開となっている。表面的には同じ配給会社からだけど、こっちのほうがレベルが高かったのは、母体となっている映画会社が違うからだと思うんだけど、実際はどうなんだろうね。
ネットで探しても資料がほとんど出てこないのは、文化的な損失だよなぁと思う。
面白かった。