こういう作品を見ると
ただ言葉数が少ないだけの映画 と
多くを語らないけど味のある映画
とは歴然とした違いがあると
気付かされるなー
映像のそこかしこに散りばめられた
コンチネントの品格、
美しいオーケストラ音楽・・・
どのシーンを切り取っても
まるで19世紀終わりの
高名な画家の絵画にありそうな風景!
言うまでも無いことだけど
タージオはやはり少女ではなく
少年というのが肝心だよね
保守的な倫理観を
後生大事にしてきた先生が
砂時計の中の砂の
最後の数粒にさしあたった頃になって
美少年に見とれる自分を発見し、
戸惑い・・・
というエモーショナルなフローが
強力なノスタルジアの中にも
作品特有の危うさを醸し出す!
2020.12.27