ベニスに死すを見た。
タイトルは有名で知っていたけど、見てなかったので鑑賞。
ベニスにバカンスにきた音楽家(50代くらい?の男)がおなじくバカンス中の男の子(ヴィヨルアンドルセンみたいな名前の俳…
なるほどこれが金と時間を度外視したルキノ・ヴィスコンティの代表作
ビョルン・アンドレンセンはカンヌの時ゲイクラブに連れて行かれたらしい、あれはsocial suicide だったって
ベニス見て…
マーラーの荘厳な交響曲が流れる中、霧が流れて洋上に客船が現れる。冒頭からヴィスコンティの気品と香気があふれる。主人公は客船からランチでベニスに着岸する失意の音楽家。「ベニスを見てから死ね」の言葉通り…
>>続きを読む簡単に言ってしまえば「ベニスに死す」は少年に焦がれた50歳のおじいさんが彼の周囲をうろちょろした果てに死すので爽やかさはないんですけど(学校図書のオススメ名著に選出されていたので読んだのですが、小学…
>>続きを読むオーケストラのコンサートを聴きながら、美術館の名画を鑑賞しているような気分。マーラーの交響曲と絵画のような映像美が融合し、芸術作品としての風格が全篇に漂っている。ほとんど台詞のないアッシェンバッハの…
>>続きを読む音楽家として夫として順風満帆だった男がすべて失って行き着いたベニスで本物の美の化身に出会う。己がそれまでに吐いていた高尚な芸術談義などまったく意味をなさない陳腐なものに成り下がるほど、目の前の絶対的…
>>続きを読む◼️美にとらわれた精神の果てに…◼️
抑圧された欲望が、美と若さの象徴・タッジオに投影されていく。
「投影」と「理想化」の二重構造が興味深い。
美は癒しであり、同時に破壊の予兆でもあ…
静養を兼ねてベニスにやって来た作曲家がある美少年を見初め…
こういう作品だったんだなあ…老いる事への葛藤、信念の追求等も盛り込まれた切ないドラマだった。
ビョルンの佇まいはもはや芸術の域。数…