イシダコ

ベニスに死すのイシダコのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
5.0
おっさんのうっとりニヤニヤが“機微”にまで昇華されている格調の高さ。信用できない語り手物としての面白さもある(注目すべきは“美”についての見解で対立するアルフレッドの存在の有無。アッシェンバッハの分裂した人格とも捉えることが可能)。どんなに粧し込んでもてっぺんはげは隠せず、どんなに若作りをしても滑稽にしか見えず、美を追い求めるほどに自滅していく残酷さ……
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