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ベニスに死すのimmiのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
4.4
砂時計。気がついた時にはすでに終わってる(テーマ提示)。
肖像写真へのキス。
優雅なカメラワークの中で一際目立つ白いセーラー服の美少年。
いちご、オレンジ、貝殻。
スピリットorセンス。
真理or多様性。
帽子をかぶる多数の人たちの描写、
帽子をかぶっていない人/瞬間の画が相対的に引き立つ。
エレベーターの時の白い帽子の美少年。

駅での見知らぬ男が倒れるも人々は無関心(ラストシーンへの伏線)

柱に片手でつかまり回転しながら歩く少年
左手をピアノ上部にもたれた形で、右手だけで弾くエリーゼのために。
つながる記憶、淫靡な過去のエリーゼのために(鏡の効果)。

白い消毒液が街にばら撒かれている。
夜の野外のシーン。黒い服できめてる美少年。

アジア・コレラ。
どの病院も空いたベッド1つありません。
ベニスの住民は観光客で生活してるから黙っている。
2~3日中に交通が途絶える。

娘の死(白い棺桶)
白髪染めの黒い液体を塗られ
顔を白く塗られる。

真っ白な衣装で死の町をさまよう。
笑いが止まらない。
大ブーイングのコンサートの記憶。
この世で老人ほど不純なものはない。

夏の浜辺でじゃれ合う2人の少年たちの眩しさ。
海に入っていき遠ざかる美少年の姿(もはや黒い姿に)。
流れ出す白髪染めの黒い液体(はがれる仮面)。
どこかへ運ばれていく。
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