Arsenyevich

遠い空の向こうにのArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

入院7日目の鑑賞。
まさかの、4回泣いた。
治療のせいで、涙腺までおかしくなったのかもしれない。

空を見上げる事は、
夢を持つこと。
周囲に冷やかされたり、何度も失敗を繰り返す中で、打ち上げられたロケット(1回目の泣き)

息子とは対極に、採掘場のある地下へと毎日下っていく父親。何だかんだと言いながらセメントくれたり、間接的な支援はしてくれる。息子大ピンチの時の救世主(2回目の泣き)

大会を終え、戻ってきたホーマーを病室で迎えるライリー先生の姿(何故かここで3回目の泣き、自分も入院してるから?)

ラスト、父親との和解、打ち上げまで(4回目の泣き、父親への感謝の言葉あたりから涙腺完全崩壊)

実は似た者同士って事をストレートに父親に伝えた息子。自分の父親にも、いつかこんなセリフを言ってみたい。
炭鉱の労働者全てを取り仕切る父親だって、沢山の想いを封じ込めて息子を見てるのに。お互い照れ臭くなる感じは、凄いわかる。
家族や周囲の町の人たちの取り巻きが、大袈裟に描かれるわけでもなく、静かに淡々と夢に集結される姿は、潔く素晴らしかった。

一度は父親の跡を継ぐべく、地下に潜る息子が、星空を見上げるシーンは印象的。

本作、もっと推されて夢持つ人に見てほしい。
Arsenyevich

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