遠い空の向こうにの高速シンカーのネタバレレビュー・内容・結末

フラガール系の話だったが、個人的にはフラガールの方が好き。特にコンクール周りの描写がかなり雑であんまり努力した感が伝わってこなかった。主人公の仲間の印象も中盤以降は薄くてイマイチ。作品の題材のチョイス一点で名作感を漂わせているようにさえ思えた。序盤の空気から感じられる、仲間と一緒にゼロから壮大なことを成し遂げながら友情を高め合う様子(そして周囲の冷ややかな視線をやがて強い熱狂へと変えるエネルギー)を描く作品なんだろうなという期待感は確実に途中から損なわれる作品ではあった。ただ、事実に基づく作品特有の、エンディング入り直後の、実際の映像やその後の人生のテロップ等を見ると、なんだか結局感慨深くなってしまう現象は本作でも発生する。序盤のワクワク感は結構好きな分、がっかり感もやや感じられた作品だった。