高速シンカー

ジェロニモの高速シンカーのネタバレレビュー・内容・結末

ジェロニモ(1993年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

かなり面白かったです。米国の白人にとっては耳の痛そうな内容で、その意味でプラトーンに通じています。異国の歴史として見れるのは我々にとっては、変な偏見に縛られなくて見やすいです。白人はなぜ広大なアメリカの大地の中からわざわざアパッチの土地を奪うのかとジェロニモに問われ、帽子を取って少し天を仰いだ准将が結局無言だった場面が印象に残っています。ラストの、白人に協力したアパッチによる、白人は嘘しか吐かなかった、というセリフもありました。言葉に責任がないので、格下の相手に甘言して適当におだてる人がいたりします。目上の人間の言葉全部嘘だから信じるなと考えると過剰な被害者面と言われかねません。しかし、適当に発言していないと信じる根拠もありません。その真偽は不明として、あんまり真面目にしないのが穏やかというのは本作からわかります。
高速シンカー

高速シンカー