えりんこ

アンナとシャム王のえりんこのレビュー・感想・評価

アンナとシャム王(1946年製作の映画)
4.0
**
古い順から3つ並べて見てみてね、と文化人類学者の片山隆裕先生のおすすめ。
この物語は、王家に対する不敬罪のためタイ本国では禁止作品。
未開人(現在では使われない)は劣っていて、この野蛮な人を、教育により正しい方向(この場合はイギリス化)にできる、という視点で描かれている。これが徐々に変わっていくのだそうだ。まずは1本目。
アンナのふぁっさふぁっさのドレスが目を引く。一人だけ浮いている。子連れ未亡人で、誰も頼りにできない中で、誇りを持って仕事をし、西洋化に尽くした強い女性という描かれ方。
舞台は1862年であるが、映画製作の1946年のアメリカが求めていた女性像がこんな感じなんだね。
「英国では女性でも父親のようになれる。」
「聖書は信仰の本であって科学ではありません。」
ただのドタバタコメディとも見える。
えりんこ

えりんこ