クリープ

炎628のクリープのレビュー・感想・評価

炎628(1985年製作の映画)
4.8
「ディアハンター」「ソドムの市」と耐性付けていたけど、そっちじゃなかった。そういう考え方することが作品に笑われちゃう。
今作品を観ている自分が、この後 戦場へ行くような弾丸ツアー。
「1917命をかけた伝令」で感じてた違和感は、正常だったんだと 自分に安心した。
ソ連映画と言えば、初期のタルコフスキーはインテリ目線で、ノスタルジックに詩人を気取るけど、この作品の距離感は近すぎる。
戦場へ連れていかれる時、母親が 双子の妹を連れてどこまでも どこまでも バカ丸出しで見送るのだ。
●みどころ
主人公は2回記念写真を撮ることになる。どっちも まぬけなコメディアン顔、
アレクセイ・クラフチェンコのヘタレたチンパンジー顔は、笑っても 泣いても 変わらない。
観てるこっちも どーしていーのか 分からない。
●ドイツ軍の笑い声 犬の鳴き声 宣伝用拡声器の音楽 ・・・・・
●ネタバレしちゃう
敵国が自分を殺す価値すらない映像。
ここまで来ると屈辱そのものの感情を持つことが、おこがましいと悟らせた映像ははじめて。
むしろ機関銃で カッコつけて死にたかった。
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