このレビューはネタバレを含みます
気がついたら戦争に加担してた一般市民のお話。
善人とは。
文句を言わずにいることか。
成り行きに流されることか。
側で起こっている危機への実感がないままふわふわしていて、いつの間にか本来の思想と別の、SSの制服に身を包んでいる一介の文学教授。
現実逃避の度にマーラーの曲?を周りの人が歌い始めたりして教授も歌っちゃうくだり、普通にストレス反応。
最後は収容所で囚人が小さなオケで奏で始め、SSの格好の教授の虚ろな表情。もう取り返しつかないことに加担してきた現実と混沌。