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リトル・ミス・サンシャインのぉゅのレビュー・感想・評価

4.1
2021年 鑑賞 21-75-3
ジョナサン・デイトンさんと、ヴァレリー・ファリスさんの夫婦の監督のデビュー作品となる、コメディロードムービー作品。

ニューメキシコ州アルバカーキに住む2人の子供の母親、シェリル(トニ・コレットさん)は、彼女の兄で学者でありゲイであるフランク(スティーヴ・カレルさん)は自殺未遂事件を起こした後、彼女の家族と一緒に暮らすことになる。翌日、彼女の7歳の娘のオリーヴ(アビゲイル・ブレスリンさん)はカリフォルニア州で開催される美人コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の予選を通過したことを知るが、費用やその他の諸々の問題により、家族全員が同行しなければならなくなり、古ぼけた黄色いフォルクスワーゲンT2マイクロバスで、彼女の夫のリチャード(グレッグ・キニアさん)、シェリルの前夫との15歳の息子のドウェーン(ポール・ダノさん)、リチャードの口汚い父で老人ホームを追い出されたエドウィン(アラン・アーキンさん)らと共に、800マイルの旅が始まる...

ガタガタに積み上げられたジェンガのような家族。そこに問題を抱えた伯父が同居することに... そして、奇跡のような一報が... ミスコンの地方大会の1位の女の子がタイトル剥奪され、2位のオリーヴが繰り上がりで、本大会に出場することになる。このガタガタ一家はマイクロバスで本大会へ向かう...

毒舌でぶっ飛んだじいちゃん!言葉は荒々しいが、意外と真っ当なことを言っているし、何度も軍隊時代の自慢をするのは、アメリカでは普通に思えた。

“チャンスに挑戦したお前を誇りに思う”
食事だけでなく、車という密室空間での会話、ボロマイクロバスを家族で押したり、おじいちゃんが倒れ、病院でシェリルは子供たちに言う「家族は互いに愛し合う」。オリーヴのハグ、ドウェーンの気遣い、リチャードの言葉と決意、そして家族の行動。染みるのに笑える。笑えるのに染みる。

“負け犬はイヤ” “負け犬の意味を知ってるか? 負けるのが怖くて挑戦しない奴らのことだ”
犬じゃなくて馬、警察とクラクション、おじいちゃんのポルノ雑誌、ドウェーンと伯父さん、ドウェーンの叫び、オリーヴとドウェーンの... ←のシーン、マジで刺さった!言葉にできない感情で、オリーヴがドウェーンの肩に顔を乗せて、寄せ合うだけで自然に...
フランクとドウェーンの海のシーンもいい、オリーヴのスピーチ、あのダンス、更に家族が... もう笑4:泣6だった!最高!互いに愛し合う家族と、決して負けを怖がらない挑戦への意欲を大事にしたいと思えた作品。

いっぱい泣いたけど、個人的には最後ダンスと兄妹の触れ合いが好きなシーン2つ!

余談: ドウェーンの部屋のベッドカバーがセサミストリートのものだった。やっぱりアメリカなんだな。

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