テル

リトル・ミス・サンシャインのテルのレビュー・感想・評価

3.9
家族がとても個性的で一見楽しそう。だが一人一人どこか問題があるようで食事中や車内の会話はまとまりがないし道中ではハプニングが多すぎる。コメディチックに描かれてるから軽い気持ちで見れて笑えるが、ふとしたシーンにリアルさがあってこの空間には絶対いたくないな…と思えてしまう。でも1人の娘のミスコンがきっかけで家族が団結し、ステージの最後に娘が大失敗してもそれをフォローしようと家族が壇上に出て踊り出すのは爆笑してしまった。特に兄が踊り始めた時が最高。
最後のマイクロバスを家族全員で押しながら走り出したシーンがすごく良かった。哀愁漂う悲しげな印象がある一方で、家族が団結した感動も混ざって変な気持ちだった。挑戦したこと自体は負け犬じゃないと言ったおじいちゃんの言葉、自分の中で納得できて幸せならそれかいいと思える、とても良いメッセージ性を感じられる映画だった。
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