水のまち

群衆の水のまちのレビュー・感想・評価

群衆(1941年製作の映画)
3.5
文明社会とは聞こえはいいが、結局は、金と権力とで情報を操る、極一部の上層階級が生き残る為の社会であり、その他大勢として庶民が苦しむのは、今も変わりがないようだ。生活苦の憤りの行先は、どこに向かえば良いのか誰も知らないが、一人の苦しみを皆で分かち合えた時、それは群衆というとてつもない力になるのかもしれないと、この映画は思わせる。それと同時に、人々を集める為にも必要なのが、また情報であるという悲しい事実。権力者に向かい、いつか言える日が来るのだろうか、「庶民の力をあなどるなよ」と。
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