水のまちさんの映画レビュー・感想・評価

水のまち

水のまち

そんな感じ

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ドッグ・デイズ(2001年製作の映画)

3.9

斜めの系譜のサイコパス、“最も暑い日々”のべたついた汗。物語であることを忘れさせる生々しい距離感と、不快な群像を嘲笑うかのような、ポップな色彩の街並みに、善悪美醜を狂わされて浴びる雨。アナのベスト10>>続きを読む

なんて素敵な日(2012年製作の映画)

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(世界は ぎこちなく 美しくて 新しい)いつもの景色が、いままでとは違うものに見えて、生きていると感じた。「なんて素敵な日なんだろう」と、心の声は青空の下にこぼれ、少し浮いた。生命は肉体を離れても、コ>>続きを読む

あなたは私の誇り(2008年製作の映画)

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ビルのメランコリックな人生は、かくして作られた。現実へと幽かに息をするパラノイアのカットアップは、冷たくて気持ち良い。過剰摂取で死にかけた時に見るような描写と、冷たい身体を家族の温かさが包むような鎮痛>>続きを読む

きっと全て大丈夫(2006年製作の映画)

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ティモシーのようで、ディックでもあり、バロウズのようでもあるビルの見る世界。アニメーションは文字より速く血管を流れ、シナプスを上手く騙す。支離滅裂な世界の不安に、きっと全て大丈夫、と、冷たい雨が路上を>>続きを読む

オヤシラズ(2010年製作の映画)

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オヤシラズ、抜歯後の抜糸。理解を超える痛みだ。なのに抜けない、糸は長い。痛みが増し、精神が崩壊していくアニメーションの顔に爆笑。痛覚の極限の描写が、最高に、絶対に、笑える。思い出しただけでも笑える。画>>続きを読む

人生の意味(2005年製作の映画)

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生まれたときから朽ちるまで、灼熱の炎へと、ただ落ちるだけ。そう思うと少し悲しい。だから人生の意味を教えてください。

でも結局。皆皆銘銘、勝手なことを言っている。銀河の彼方もフラクタル。だけども、人類
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休憩3D(2003年製作の映画)

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『メランコリックな宇宙 ドン・ハーツフェルト作品集』順に観ていくと、「ビリーの風船」「リジェクテッド」2作品で既にハーツフェルトの宇宙に解き放たれ、フワフワとしている。そこに来て、「休憩3D」と、や>>続きを読む

リジェクテッド(2000年製作の映画)

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放送局に却下されたプローモーションビデオ集。認められなくても良いという逆転の空想は、芸術家にとって最高のキャンバスであるかのように、創造の葛藤と狂気とが踊る痛快さ。子どもが描いたような絵が、実は“省略>>続きを読む

ビリーの風船(1998年製作の映画)

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遊んでいるの?遊ばれてるの?遊びと子どもの、紐でつながった表裏の関係。危険でないことなんて、面白くない。風船のこすれるケミカルな音が、いたずらに誘う。
風船の、中の空気はなんだろな?

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.4

忘却されない過去が、思い出へと変わりゆく美しさ。人間は不完全な存在だから、愛というものが生まれたのだろう。綺麗な涙がこぼれ、そう思った。

瘋癲老人日記(1962年製作の映画)

3.6

77年生きたところで、食欲と性欲はまだ尽きない。欲情を感じる息子の嫁に、ナメクジのようにあしらわれても、喜んでしまう老いた命。駄々っ子のように、気違いのように、高鳴る血のひびきを求め、母性と魔性の言い>>続きを読む

テッド 2(2015年製作の映画)

3.5

時が過ぎても Thunder Buddies For Life.相変わらずのポコポコ仲間に、笛を持参でゴラムな才女が to join!HTCC 二度の優勝を誇るスーパーレモンの歌声に、ワイルドたちも、>>続きを読む

神風(1986年製作の映画)

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逆恨みのNew Wave。理解されないが故の社会に対する復讐などは、極めて惨めな行為である。そう思わせるには充分な、フリークエンシー・キラーの不快感。テクノロジーまでもがダサい時代の、トホホ。

袋小路(1965年製作の映画)

4.6

孤島の古城の暇つぶし、刺激的。フランス女に、大男小男。潮とエタノールの混ざる香りが、袋小路で発火を待つ。所謂、次元が違う完成度。コメダ珈琲の豆のように、コメダ・ジャズも美味しい。

港町(2018年製作の映画)

3.8

神隠しにでもあったかのように、無彩の港町に迷い込む。伝統にまで昇華させない習慣のユーモアが、一周回った無垢さから、零れ落ちる愛らしさ。スラッジな匂いと、海面からの照り返しを浴びた疲労感と、どのアングル>>続きを読む

柔道龍虎房(2004年製作の映画)

4.5

夜空に旅立つRed balloon。スクリーンに何を描こうが自由である、と知っていたのに、反則だ、と思わせる凄み。アシュレーロードの街灯を浴びた、男達の背中が汚れている。格好良い。ジョニー・トーが、“>>続きを読む

でーれーガールズ(2015年製作の映画)

3.3

うめられなかったSpeech balloon、未完のままの少女漫画。明日こそは、今日こそは。と、過去の後悔とともに生きているような、今。よくよく考えれば、過去になにか言い残した記憶もなければ、執着する>>続きを読む

テッド(2012年製作の映画)

3.4

友情よりも“I LOVE YOU”なTHUNDER BUDDY。ハニーに、マーマレードと、今度のクマは、ハイがお好き。子供じみたミラクルよりも、雑草を刈り、種まいて、花咲かせましょう。と、大人になった>>続きを読む

好きでもないくせに(2016年製作の映画)

3.7

そこのけ そこのけ 秋田美人の聖女が通る。安っぽいネックレスみたいに愛をチラつかせ、好きでもないくせに、ただセックスがしたいだけの性が、好きを体現するかのようなセックスの不可思議さに、恋の宇宙で滑稽に>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

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手に汗を握る熱戦に、気づくと胸の上に拳があった。過去の映画が史実となった、時間を有する平行世界に、ロッキーは生きている。戦いという内なる孤独に勝利するため、開く心と、その支え。アドニスの周知の天性に、>>続きを読む

素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.6

とめどない野心が、爆発を夢見てる。標的はアソコと、上向き加減の矢印が、はねている。「何も考えないで観られるね」と、鑑賞を終えた彼女が言ったから、僕が生きた、わずかな昭和は、もっと如何わしく、もっと不条>>続きを読む

壊音 KAI-ON(2002年製作の映画)

4.0

無色のサイン波を凶兆に変える、青いフィルム。直視できない現実が、歪んでさえくれるなら、固体だろうと、液体だろうと、何でも。飛行機とともにin the sky、雲をつくる魔法も覚えた。いつもと違う感覚が>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

3.8

マーマレードの甘い香りに、本能のままに。可愛さ、無敵。Red todayの帽子をかぶって、ロンドンにクマ到着。雨に濡れても、温め合って、ミッション:インポッシブル。楽しかった。

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.1

あるある、いるいる、と、生々しく、痛い。テレビが垂れ流す、どーでもいい番組、ニュースももういい。空を切る現実。でも生きている。歩幅は皆違うけど。リンチ映画のように絡むマインド、日が昇るまでの月の光。第>>続きを読む

狂った夜(1959年製作の映画)

4.2

幸せを買う、金。娼婦と娼婦が道路を挟み、罵り合いながら距離を縮める。生きる現実を知ったこの街に、負けを認める者などはいない。貧乏人を嘲笑う世界に勝つ為には、狂ったと言われようが、手段を選んではいられな>>続きを読む

死闘の伝説(1963年製作の映画)

3.9

空は戦火で陰り。“そうあるべき”という抑圧は耐え難く、はけ口として“そうでないもの”という差別を生んだかのように。明日という希望の裏に張り付いた、不安が拭えない人間の脆さ。団結という力の集合体は、足並>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.3

人は孤独。と、知った季節。真直ぐ歩けば出口だけど、もう少し、クスクスと笑っていたかった。針を落とした78回転のレコードから聞こえてくる、“悪魔にもなれる”純真な愛が、彼女と世界の間にあるガラス窓を、小>>続きを読む

THE MASTER OF SHIATSU 指圧王者(1989年製作の映画)

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ブルーベルベット浪越、高らかに笑う。親指は宇宙である。

ノイバウテン 半分人間(1986年製作の映画)

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半分以上人間やめた。胎内で聴くノイズとは、こんな感じなのだろうか。芯を叩く轟音を全身に浴び、真白な領域で意識は崩れ落ちた。幽かに、投影される白塗りの舞踏団を静かに目が追う、奇妙な一時。インダストリアル>>続きを読む

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

3.5

ハイコントラストに浮かぶ、シリアスすぎる男の顔。哀しげなスキャット、艶やかなサクソフォン。有閑マダム残酷殺人から、冷たいノワールを予感したが、下地にひかれた松竹印の人情味が、興ざめするほど、温かい。ふ>>続きを読む

ラスト・オブ・イングランド(1987年製作の映画)

4.0

火の中の地球。その上で、国家も思想も種別も超えた抱擁、それはひとつの力だった。それでも薄暗く見える先にはディストピア、恐れ。時が経った今でも何も変わらず、由々しき事態と迫るように、過去の警鐘は鳴りつづ>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.0

抱えた仕事、まわる脳。いや、回っているのは寧ろ、周り。転がり転がる。血が欲しがったVitamin C 。それには同意だ、お見舞いしてやる。朝も夜も、晴れも雨も、社会と戯れ、こんな感じ。パラノイアに中指>>続きを読む

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

4.6

クルージングとは、遊びであり、どこかへ向かう目的ではない。人の一生だと言わんばかりに、楽しめる者、そうでない者。陸から離れた閉塞感、ヨットに詰め込んだ無数のギミック。水面の色気、照りつける狂気。ロープ>>続きを読む

地獄の逃避行(1973年製作の映画)

3.7

南ダコタの静かな朝に、会ってはいけない二人は出会う。罪を犯した過去から逃げて、曖昧な未来に向かい、いつしかタンクも心もempty。彼のfantasticが、彼女にはmelancholicに映りだす。無>>続きを読む

稲妻(1952年製作の映画)

4.5

女心と夏の空。汗したたるほどに勇ましく、熱はものを腐らせる。だけども燦々と輝いて、心澄み切る美しさ。父親の違う三姉妹とその母の心模様に、短い影程度に女々しく男。蕎麦で笑える映画があるだなんて、今の今ま>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.4

言葉をおぼえたときから、優しさと恐れを手に入れた。狂ってる。みんな狂ってる。その方が幾分、呼吸しやすいから。そう思っていたけど、僕もバカだ。理由のない胸の高鳴りに、走っている。無我夢中に。正体を見せな>>続きを読む

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