水のまちさんの映画レビュー・感想・評価

水のまち

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そんな感じ

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競輪上人行状記(1963年製作の映画)

4.7

僧侶の御布施の使い道。ギャンブルの汚れた金の先入観を、浄化して有り余る南無阿弥陀仏。寺院の金回りと、浄土宗の坊主頭でない生臭坊主が炙り出す、人といういきもの。地獄のなかで煩悩まみれに車券を買い続けた男>>続きを読む

ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

2.5

アニメとゾンビの相性の悪さ。ペンタブは剣より強し。と、アニメーションには無限の可能性が秘められているはずなのに、ZOMBIEのあの風合いにはまだまだのようで、怖さも、哀愁も感じない。不服な国家を、世界>>続きを読む

中央地帯(1971年製作の映画)

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何も分からないまま、toーtoーと発信音。グルグルドローンは、上昇するにも音を立て、時折夢中に浮いていた。回転の単調に、加速、逆回転とこれまたシンプルな変調、そして可視光グローイング。まわりつづけるこ>>続きを読む

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.5

いるような、いないような、いてほしいような。こんなにも混沌とした自分の中身を、たった数個のワードで表す光った画面。その数個のワードを、別の中身の誰かが紐解き、虚ろに繋がれた世界。時折差し込む陽射しは蜜>>続きを読む

オレの獲物はビンラディン(2016年製作の映画)

3.3

アブラハムのような髭男、燔祭の泣きっ面。神の命じられた所に向かって行ったのは彼だけではなく、ビンラディンも同じだったのではなかろうか。全知全能な神の啓示と、神の化身とも言われる愛との両極で、、揺れない>>続きを読む

ミックス。(2017年製作の映画)

3.6

どこにでもありそうで、現実にはない話。起承転結の4拍子より、速攻刻む8ビート。白球と万有引力の間に、皆色々ありますね、と、真理。卓球の音と、太腿から踝までの日の当たらない努力した感が好きという、中学生>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

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大切な思い出をしまった宝箱には、霧に包まれた日も、色のない雨の日でも、なにも変わらないともだちが待っていて、黒目がちの君の瞳にうつる僕は、子どものようにはしゃいでいたのかな。何もすることがない日を、何>>続きを読む

ポゼッション(1981年製作の映画)

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告白しよう。いつかは知らない理性がうまれたその日から、善と悪に支配されていることを。サッカーを観ている時に思うんだ、これは攻めているのか?守っているのか?って、答えを誰も知らないことを。張り詰めた支配>>続きを読む

ラブホテル(1985年製作の映画)

4.5

部屋を濡らす雨音に透けるような声で、女は「なんちゃって。」と言った。男は老いた鏡像よりも小さな自分に慄いた。一人では生きられないと思わせる夜のような冷たさと儚さの中、二人が交わす不器用で切ない口づけの>>続きを読む

悪魔のシスター(1973年製作の映画)

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鍵穴を覗き見ると、そこはサスペンス。モーグ・シンセのポルタメントが、陽気すらも不気味にさせる。スプリットスクリーンでスリルを煽る正統な重厚と、Peeping Tom的視点からのnakedのエロス。禍々>>続きを読む

血を吸う宇宙(2001年製作の映画)

3.8

ミサトを探す里美、それは真か偽りか。支離滅裂の整合性を紐解けば、『発狂する唇』共に果報が根深く描かれている。ただ何故に血を憎むのかはわからない。出会ったこともないカルト教団にあるイメージと、筒井康隆的>>続きを読む

発狂する唇(1999年製作の映画)

3.8

血湧き肉躍る、如何わしき深紅の世紀末。信じたものは神か、悪魔か。艶やかな夜霧に誘われ、オカルティックにサスペンス。サイキックも木っ端微塵に、打っ放しカオス。よくわかってないけど、嫌いになれない。だって>>続きを読む

片腕カンフー対空とぶギロチン(1975年製作の映画)

3.6

99%効果音、バキバキ。その音色に誇張された感と、アナログ・シンセサイザーのアルペジオの楽しさ。ギロチンが現れた時にだけ流れる、“ギロチンのテーマ”とも言うべき曲のダーク感は、ホラー映画の様で、ギロチ>>続きを読む

ピストルオペラ(2001年製作の映画)

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漆黒の野良猫は「ちゅうちゅうたこかいな」と鳴いた。“三人の殺し屋”という問いに、世界平和を抱いて死んだ。オリエンタルのyellowがプリミティブに鮮やかに咲き狂う。江角マキコと山口小夜子の長身な二人の>>続きを読む

乾いた花(1964年製作の映画)

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ニースの浜辺にいた白い天使は、海の匂いに誘われて、ヨコハマに現れた。乾いた花は満ちることなく、枯れることなき、悪の華。ヤクザでありながら任侠を通す村木が善で、何も知らないお嬢さんのような顔をした冴子が>>続きを読む

HOSTILE ホスティル(2017年製作の映画)

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この手の映画は、主演女優にハマれば、チープもポップかキュートあたりに落ちたりするんだけどな。それは皆無。ただひたすらに垢抜けなさを生々しく、赤い土の上。それは或る意味、狂気的。タンクトップを着た時は乳>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

4.2

五次元からの交換日記、七色の儚さに結ばれ、見えないそこに、わからない何かも、名前も知らない誰かも、存在することを証明してみせる遠大な告白。
「あさ、眼がさめると…」女生徒らしき始まりから、面白い。そし
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

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大傑作かどうかなんて、自分が決めることなんだな。全然苦手。

お引越し(1993年製作の映画)

3.6

少女の妙な家庭事情。世間様が厚かましく幸せのかたちを押し付けてくる、在りし日のメランコリック。親も子も何に我慢を強いられ、拗らせているのだろう。うちの娘は、悩んだかて走らへんし、ややこしく「おめでとう>>続きを読む

GONIN2(1996年製作の映画)

3.8

男だったら一生一人の女を愛せ。血塗れてびしょ濡れた彼女達の銃声が、そう叫んでいるかのように、軟弱なくせにでかい面した男性社会へ憂さ晴らし。泡のはじけた雑踏の音、マチルダみたいなフライトジャケットを着た>>続きを読む

スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!(2015年製作の映画)

3.5

おバカ減量、おサイケ増量。地上に上がってからの3Dのソフビ感が、超ラブリー。コンプリートして家に飾ったり、お風呂で一緒に遊んだりしたい。
ハンバーガーが食べたくなった。

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

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娘と出会い、父となって初めて知った。この世に、こんな女がいただなんて。
どこかで生きていてくれればいい。できれば、少し笑っていたら尚良い。

不完全なふたり(2005年製作の映画)

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失恋よりも苦い別れ。彼女は頭の中で過去の彼に喋らせながら、誰にも分からないはずの未来へと、嫌な彼をうかばせて、本当の自分の声を奪っていった。ふたりの距離は、自由と孤独に怯え、時間のない空間で、震えた分>>続きを読む

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.6

パリで“Pourquoi?”と問いかけたように、東京郊外の大学で、“なぜ?”を問いましょう。モラトリアムの狂騒のなか、無垢より白い洞口依子の光る裸体と三白眼を愛でる時間。そこに羞恥を感じたなら、高尚に>>続きを読む

13人連続暴行魔(1978年製作の映画)

4.3

社会の隙間に、弱者の感じる疎外感が落っこちて、カチンカチンと叛逆の音を立て、誰もいない世界の正義を固くした。犯行を繰り返し、暴行魔は分からないとだけ言った。阿部薫の音色が、彼の心の叫びが漏れたかのよう>>続きを読む

のんき大将脱線の巻(1947年製作の映画)

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車輪はフォークに掴まれて、回っているというのが正しい表現なのだろうが、フランソワのそれは転がっているとでも言えば良いのだろうか、手に負えない無軌道さの可愛らしさ。ジャック・タチは若くても当然大きい。そ>>続きを読む

サラゴサの写本(1965年製作の映画)

4.5

満月の夜の夢のように、渇望を潤す頭蓋骨の盃。悪霊の誘うトリップから、彼は何度目を覚ましたことだろうか。埃を払われた書物から広がる回想のまた回想、そしてそのまた回想。夢と現実の曖昧に反したソリッドな描写>>続きを読む

ドイツチェーンソー大量虐殺(1990年製作の映画)

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ウインナーがパリッと割れて、湯気が昇るような脂っぽい狂気。秀逸なクラウトな効果音と、スローモーションにピッチが下がる声のデモニッシュ。説明不要な不秩序のハイスピードに振り落とされた。ドイツ再統一の喜ば>>続きを読む

縄文にハマる人々(2018年製作の映画)

4.1

わかるわけがない理由、生命の定義

わたしたちと同じ形のホモ=サピエンス・サピエンス。1万年前の彼らとは根底にあるものが違う、概念が違う、そしたら見えているものだって違う、まるで別の生きもののようにだ
>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

精一杯生きた分だけ大人になって、背丈に変わりはないけども、世界が少し広く見える。綺麗になった君の髪が、都会の風に軽くなびく、幾度とむかえるあの頃の季節、これからはじまる希望のように。僕は君と会うために>>続きを読む

UP!メガ・ヴィクセン(1976年製作の映画)

3.4

服を着てることの方がおかしいと、裸up裸 in the Nature。本能よりも欲望的に汗ばむ猥褻、たわわな渓谷。ピラニア、斧、そしてナチス。誰かが殺されようが終始セックス。狂気の凶器がブルブルと、ど>>続きを読む

復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

3.6

午前三時の未亡人。人より裕福な暮らしをしたければ、人一倍努力をしなければならないが、唯一の近道があるとするならば、それは悪道であるかのように。どす黒く光る悪に対し、音を立てずに燃えたぎる善、あくまで硬>>続きを読む

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

3.8

毒々しい光を帯びた夜のヘリコプター。空からの殺虫剤スプレーは、人畜無害という話だったが、肉体という器に入り、生きることに囚われたもの達の身勝手さからは、泡が立つように、悲しみを伴うなんらかの反応が見ら>>続きを読む

サスペリア・テルザ 最後の魔女(2007年製作の映画)

3.6

サタニックとおっぱいの相性の良さ。きついイタリア臭はなく、声も出ないほどに追い詰められるアーシアを愛でる。もっと覚醒したところも見てみたかったけども、シャープで現代的なローマの街並みと色彩に、ウィッチ>>続きを読む

血まみれスケバンチェーンソー(2016年製作の映画)

3.6

「お前ら、最近はやりの改造死体だな。」青春の坂道を、自転車に乗って下ってきた彼女はスケバンだった。

校則上等!なミニスカセーラー服を血まみれに染める、エロ・グロ・ノリ的なナンセンス、そしてアクション
>>続きを読む

ハックル(2002年製作の映画)

4.0

じいさまの“しゃっくり”が刻む時。ひねくれ具合と革命的な映像技術がみせる2Kアート感に、音響派の耳に聞かせる、村に生きるものの大ノイズセッション。しゃっくりと宇宙、虫と宇宙、ミシンと宇宙。車輪の音が聞>>続きを読む

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