検非違使

厳重に監視された列車の検非違使のレビュー・感想・評価

厳重に監視された列車(1966年製作の映画)
3.5
「死ぬまでに観たい映画1001本」929+212本目
アカデミー賞、国際長編映画賞受賞

なんとなく不思議な映画だ。すごくチェコを感じる。

画像のシンプルで、余計なものがなく美しい。

YouTubeの英語字幕だけはきつい。

あらすじ
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ保護領下にあったチェコスロバキアの小さな村コストムラティ。そこの田舎駅に青年ミロシュ・フルマ(ヴァーツラフ・ネッカージ)が操車係見習いとして着任する。駅にはハトの飼育に血道をあげる駅長のマックス(ウラジミール・ヴァレンタ)、ミロシュの先輩操車係で女癖の悪いフビチカ(ヨゼフ・ソムル)たちがいた。また、ミロシュの恋人マーシャ(イトカ・ベンドヴァー)が時折、駅を通過する列車の車掌としてやって来る。ミロシュとマーシャは駅に列車が停車しているわずかなあいだ、プラットホームで立ち話をする程度でプラトニックな交際を続けていた。
とある晩、いまだ童貞のミロシュがマーシャと一夜を共にしようとするが、ミロシュがことに失敗して別々のベッドで床に就く。自己嫌悪に陥ったミロシュは自殺をはかるも一命を取り留め、医師(イジー・メンツェル)から、「君の年頃で早漏は普通のこと。経験豊かな女性にセックスを教わればいい」とアドバイスを受ける。さらに悩むミロシュは、駅長の妻(リブシェ・ハベルコバー)にセックスを教えてほしいと請うが、あっさりとかわされて断られる。一方、夜勤中のフビチカは駅の女性電信係ズデニチカ(イトカ・ゼレノホルスカー)といちゃつきながら、ズデニチカの尻に駅の公印を押して遊んでいた。
また別の晩、若く美しいパルチザンのヴィクトリア・フライエ(ナジャ・ウルバーンコヴァー)が駅に現れる。ヴィクトリアは、夜勤中のミロシュとフビチカに、明日ここの駅を通過するナチスの列車にこれを仕掛けて欲しいと、ひとつの起爆装置を手渡す。そして、誰もいない駅長室でヴィクトリアが休もうとするところに、気を利かせたフビチカがその駅長室にミロシュを押し込める。
翌朝、ヴィクトリアにセックスがいかなるものかを教わったミロシュが、自信にあふれた面持ちで勤務に就く。そこへナチス幹部であるツェドニツェク参事官(ブラスティミル・ブロドスキー)が現れて、ズデニチカの尻に公印を押した疑いで、フビチカの査問会をこれから駅舎でひらくと言う。爆破すべきナチスの列車が刻一刻と駅に近づいてくるが、査問にかけられている当のフビチカは駅舎を離れられない。その成り行きからミロシュが起爆装置を持って線路に向かい、ナチスの列車に起爆装置を投げ込むことに成功する。しかしその直後、ミロシュは、列車に潜んでいたナチスの狙撃兵に撃たれ、列車の爆破に巻き込まれて命を落とす。
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