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横道世之介のharu3uのレビュー・感想・評価

横道世之介(2013年製作の映画)
4.0
大学進学のため、長崎から上京してきた横道世之介18歳。周囲の人々を自然と笑顔にする、お人好しで能天気な男と駆け抜けた青春を振り返る。

過ごした時代は違えど、大学生がふわふわお気楽に生きているのは共通事項。大学を出たばかりの私にとっても、ノスタルジーを覚える青春映画でした。親しくしていたはずなのにもう連絡先も分からない、疎遠になった友人のことを思い出したりして。いい奴ほど自然体だからか、離れるまで有り難みを感じさせてくれないんですよね。
映画の後半とある分岐点以降、くだらなく思えた全てのエピソードが切なく愛おしいものに姿を変える構造が秀逸。祥子に届けられたフィルムの再現シーンから、世之介爽やかに走り出すラストなんて堪らなかったです。
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