『未来の断片の後味』
昔、映画館でみた作品。
もう一度みたくなって鑑賞。
記憶の断片としては、どこか明るい感じで楽しめたなー。
そのぐらいの感触しかなく。
そんなスタンスでもう一度鑑賞してみた。
原作は吉田修一さんの作品『横道世之介』
吉田修一さん原作の映画では毎回いろんな意味で楽しませてもらっています。
今作の『横道世之介』も改めて鑑賞したらより味わいと深さを感じました。
横道世之介が上京して大学生活を送るなかでのお話。
さまざまな人との出会いがあり、出会う人々の人生や脳裏に影響していく。
横道世之介のキャラクターがなんともいえない独特な味わいが今作のミソだとおもう。
垢抜けない感じ。無垢な感じ。
人それぞれ成長していくと、なにかしらの鎧??みたいなのができあがっていく。
しかし、その鎧を横道世之介は計算なのか?無計画なのか?
壊し始めてしまう瞬間がある。
その瞬間がさまざまな人の体感として、記憶の断片として残り、
《生きていた瞬間》だと感じるのではないか。
ちなみに横道世之介と祥子さんと二人でいるシーンはお気に入りで、みていてほっこりする。
ハンバーガー屋で祥子さんが爆笑するシーンは、新たな世界感の扉が開けられる瞬間を感じさせる。
笑いのツボって重要だね(╹◡╹)
最後になんといっても、生と死だ。
吉田修一さんの作品では、生と死の味覚に触発させられる。
みなさんはエンドロールにどんなイメージがわいたであろうか。
愛する人との約束を守るために写真を包む姿か、、
それとも、、、、