歯医者のお姉さん

秘密と嘘の歯医者のお姉さんのレビュー・感想・評価

秘密と嘘(1996年製作の映画)
3.7
途中から気づいたんだけどいつだか観た事あったらしく結末が分かっていたのに、めっちゃ泣いた。 いやはや泣きました。自分が自分が…ってどうしても自分中心で考えてしまいがちだったり、自己防衛から最終的に周りを妬んで悪意を撒き散らしてしまったり。そんなふうに自分は悲劇のヒロインで周りが敵に思えてメンヘラ化しまった時は、この映画を思い出したい。長所や自慢で上塗りして隠しているだけで、みんなそれぞれ抱えているものがある。自分にはあって当然になってしまっているものが相手の喉から手が出るほど欲しいものだったりする。そういうことに気づけたら、肩の力が抜けて、自分も相手も愛せる気がする。傷をさらすのは恥ずかしいけれど、隠すのをやめたら手を差し伸べてくれる人がきっといるから、その人の傷も受け入れてあげて、一人で苦しむ必要なんてないんだよ、って語りかけてくれてるような、そんな一本でした。