お嬢

わんわん物語のお嬢のネタバレレビュー・内容・結末

わんわん物語(1955年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

トランプとレディの関係も本当に素敵ですが、ジム・ダーリング夫妻とレディの信頼関係が素敵すぎて毎回泣いてしまいます
夫妻はレディをただのペットではなく家族の一員として接しています。だから赤ちゃんをレディに紹介したし、室内で飼い続けました。
セーラおばさんがレディが赤ちゃんを襲ったと訴えても「レディがそんな事するわけない」と返したし、レディが赤ん坊の部屋に向かった際も「何かを伝えようとしている」と信じてくれました。
レディが飼い主である2人を深く愛し、忠犬として徹しているのは2人も同じくらいレディに愛情を注いでいた証拠です。
そもそもレディは血統書付きのアメリカンコッカースパニエルで、あの家は中流階級以上の立派なお屋敷。
もし夫婦がレディの血統を気にしていたり、愛情を注いでいなければ野良犬で雑種のトランプを家族に迎え入れる事も保健所に向かう馬車を追いかける事もありません。
こんな愛情深く優しい夫婦だからこそハッピーエンドだと思えるのだと思います。
ただハッピーエンドの裏側にはどうしても避けられない悲しい現実もあります。
保健所のシーンはあまりにも辛くて悲しくて正直見るのがしんどいです。
確かに飼い主の居ない暮らしは自由であり何ものにも縛られませんが、それにはリスクがついてきます。それを子ども向け映画だからとぼかしたり、無理に救済しハッピーエンドを作るのではなくありのまま伝えている映画が伝えたいメッセージの一つでもあります。
綺麗事だけでは片付けられない真実がある事を発信しているからこそ意味のある映画だと思っています。
トランプにとって鑑札付きの首輪は自由を失う枷でも、保健所にいる犬達にはこれ以上ないほど羨ましい自由への切符という台詞は非常に胸に突き刺さります。
てかも〜トランプがかっこよすぎる。ディズニー映画界でも屈指のイケメン。吹替版声優はばいきんまんで有名な中尾隆聖さんですが本当にセクシー。ホセ・キャリオカの吹替キャストもされていますが本当にセクシーすぎてたまんないですね。
レディも可愛くて健気で大好き。女遊びが好きなセクシーでかっこいい頼れる男と少し気の強くお上品な箱入りお嬢様なんてたまんね〜以外の言葉がないです。最高。
この映画のヴィランはサイとアムとされていますがセーラおばさんの方がよっぽど悪だし好きになれないタイプのヴィラン
よくも無許可で人様の大事な大事な家族を雑に扱ってくれたな、私がそれされたら怒り狂って縁を切る
まあ赤ん坊の面倒を見る為にきてくれるし良い人ではあるのですが犬好きからしたら絶対悪です。ドッグビスケットで釣り合いとれると思うな。
そもそも犬を飼っているご家庭に猫を連れてきて同じ部屋で居住させるのは最悪の極み、猫の悪さは飼い主の責任だからな😀
セーラおばさんに動物飼う資格なし
大好きな作品なので実写を見るのは怖いですがいつかみようと思います
お嬢

お嬢