Newman

黄昏のNewmanのレビュー・感想・評価

黄昏(1951年製作の映画)
3.7
最初の部分が不自然に感じました。田舎から姉のアパートを頼って出てきたキャリーが失業してしまい、田舎から出てくる列車に乗り合わせたセールスマンのジョー(エディ・アルバート)に偶然出会い、ジョーの調子のいい言葉に乗せられ彼のアパートに居着いてしまうのだ。タクシーではなく馬車が交通手段だった時代にそんなことはなかったろうと思えた。
その後、キャリーは、2人で夕食を食べに訪れた高級レストランの支配人ジョージと恋に落ちる。その恋を遂げようとジョージは支配人の職を捨てることになり、その後の仕事もうまく行かない。
キャリーは、ジョージの息子を頼ってはどうかと話し、彼がそのために出かけた間に息子さんと仲良く暮らして欲しいと身を引く。ジョージは、息子に話しかけることもできず、戻ってきたところで彼女の別れの手紙を読む。
最後の場面でジョージはキャリーのもとを訪ね、「迷惑はかけない。今日の恵みを」という言葉をかける。その際のもうひと言「恋はすばらしい」だけが救いでした。
確かに、彼女が全てだ、一緒になりたいと考えての行動なのだから元のままの生活はできないだろうが、ではジョージにはほかに何が選べたのだろうか。不幸せだが経済的に困らない結婚を続ける方がいいとも思えない。この映画は、どちらを選んでもたいへんだよと教えているのだろうか。
「ローマの休日」のカメラマン役のエディ・アルバートが99歳と長命だったことを知りました。
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