えるどら

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒のえるどらのレビュー・感想・評価

4.2
とにかく面白い!平成特撮の傑作。

平成ガメラ3部作の3作目。
ガメラの戦闘に巻き込まれて親を失った兄弟と邪神イリスの共鳴を作品の中心に置くことで、今までヒーローとして描かれてきたガメラを別の視点から見ることができる。

私は'97年生まれなので、公開当時は2歳。
'90年代後半から'00年代初頭に公開された映像作品の雰囲気は懐かしくて大好き。中でも特撮作品(ティガ~ガイアやクウガ~龍騎など)は自分の原点であり、映像の中の空気感がスっと入ってくる。ガメラ3部作はちょうどその頃に公開されたこともあり見ていて気持ちよかった。

福岡のギャオス、東北のレギオンに続いて関西(奈良・京都)が舞台。
京都に住んでたことがあるので京都駅でのラストバトルは鳥肌モノだった。ガラス天井崩壊とか最高すぎる。

日本の怪獣映画は「民俗学」×「生物学」みたいなのがいいね。ケミカルモンスターになりがちな海外の怪獣映画も悪くないけど私はやっぱり日本のがすき。

今作、いちばんテンションが上がるのはなんと言ってもイリスのデザインだろう。月をバックに飛翔するイリス。あまりにも良すぎる。
来週のウルトラマンに登場すると言われても全く違和感のない先鋭的なデザイン。しかしながら、ギドラのようにこの世の生物を模していないわけではなく、明確に「貝類」の特徴が見られる。
かと思えば巫女と染色体を交換し進化するっていうSFっぽい設定も良き。
公開当時のイリスに対するファンの評価、印象が気になる。気が狂いそうになるほどイカすデザインだぜ。

1作目はそんなにだったけど、2作目、3作目とどんどん面白くなっていった!
またいつか見返したいシリーズ。
ガメラ、いいね。
えるどら

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