金子修介監督×樋口真嗣特技監督×伊藤和典脚本による平成ガメラ三部作の最終作。
リアルタイム時系列に連動した前作からのストレートな続編ながら、キャスト的には1作目と共通する部分が多い、ひとまずの完結編。
やっぱり総じてよく出来ていて特撮も終盤の京都駅決戦をはじめ大炸裂。
ただ過去2作に比べて要素はかなり多くなっていて、例えば山咲千里と手塚とおる周りのオカルトっぽいくだりはそこはかとなくエヴァ味もあったり。
まあエヴァを引き合いに出しちゃうと当然こっちのが圧倒的に地に足ついてるしちゃんとしてるんですが、良くも悪くも。笑
ヒロインの中山忍の演技力がかなり上がっていることもあって人間ドラマとしてのエモーション喚起は三部作中最高レベルを更新。
3作通じての狂言回し的な役割の螢雪次朗演じる大迫さんがもうちょい活躍してくれたら言うことなしだけど、安易にご都合主義的なまとめを回避しつつ大団円ムードをきっちり残す、ウェルメイドなクロージング作です。