いしはらしんすけさんの映画レビュー・感想・評価

いしはらしんすけ

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映画(214)
ドラマ(1)

野火(2014年製作の映画)

3.8

塚本晋也監督が構想20年の末、完全自主製作した、意義だらけのトラウマ映画。

言うまでもなく大岡昇平による戦記文学の代表作が原作で、大昔に読んだ気がするもののぼんやりした記憶しかなく、公開時に改めて読
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.7

往年の青春スター、エミリオ・エステベス製作・監督・脚本・主演による、実話にヒントを得たハートフル・ムービー。

スターのセルフプロデュース作の中でもいわゆる「小さい」タイプの映画で、それだけでも自ずと
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.6

TVで何回か観てるはずですが、それも随分前なことまあって、内容すっかり忘れてましたね。

まあそれもある程度やむなしというか、原作のテイストをどこまで残してんのか、不勉強にして知らんけど、なんか文学的
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.5

2000年代韓国ノワールを代表する、ナ・ホンジンの長編デビュー作。

アジア的な湿度を纏ったゴア/バイオレンス表現は、今やクラシック&未だフレッシュな質感を湛えている。

一方でお話自体はジャンル的な
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.6

1961年、アフリカのザンビアで起こった第2代国連事務総長・ダグ・ハマーショルドの飛行機墜落事故死にまつわる謎に迫ったドキュメンタリー。

監督も作品冒頭で「誰やねん」扱いしている通り、私もハマーショ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.5

専ら映像関係において、最近はめっきり韓国ものに惹かれがちってことで、良いのはわかってながらチェック漏れしてたこちらをネトフリで。

正直近年はゾンビ案件が供給過多でやや食傷気味なスタンスで、さらにここ
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.8

何はなくともマ・ドンソク!

そんなマ・ドンソク兄貴演じる凶悪なヤクザのボスと熱血バカなはぐれ刑事が成り行きで手を組み、サイコな猟奇連続殺人犯の確保に向けて爆走する、クライムアクションサスペンス。
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透明人間(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ユニバーサルが誇る古典SFホラーを、被害者目線でリメイクした話題作。

映画弱者な上になにぶんホラー音痴なもんで、ジャンル的な位置付けとか革新性については、ようわからんのですがね。

加えて序盤での「
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透明人間(1933年製作の映画)

3.7

リー・ワネル版の予習としてお勉強的に鑑賞。H・G・ウェルズの原作は未読です。

1933年と言えばナチスが政権握った年。それを考えると、透明人間となった主人公・ジャックの優生思想には、より切迫感を覚え
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.2

設定の革新性とストーリーの娯楽度の高さでもって、あたしゃ断然「梨泰院」より「不時着」派なんですが、そんな「不時着」のヒロイン、ユン・セリを演じるソン・イェジンの本邦での出世作(?)でもこの際観とこうか>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.7

気付けば去年まで3年連続で私的年間ベスト3に漏れなく韓国映画がランクインしていたんですが、今年も本作がベスト3入り確実と相成りそうです。現時点では暫定ベストっすね。

1994年のソウルを舞台に中二少
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

予告編はとにかく映像美とサントラ推しに終始していてストーリーがよくわからず、しかもちょっと調べたら「イット・カムズ・アット・ナイト」の人の新作だと言うから、さらにどんな映画かイメージしづらかったんです>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.7

「WAVES/ウェイブス」観るかまだ迷っていて、その判断材料の一助としてトレイ・エドワード・シュルツ監督の前作をチェック。ま、全然作品のテイスト違いそうですが。

「接触感染する未知の伝染病が蔓延する
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.8

言うとくけど(誰に?)こういう超基本のやつとか結構観てないので、何気に初見です。きっかけはベタにエンニオ・モリコーネ追悼マターということで。

そりゃまあ当然良く出来てまさぁね。

前半の怒涛の映画史
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.5

知り合いが配給会社にいる案件&「ジュディ 虹の彼方に」での好演が印象に残っていたジェシー・バックリー主演ということで鑑賞。

結論から言うと「非常に惜しい!」って感じの出来。

「出獄したダメなヤンマ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.6

熱心なスプリングスティーン信者の自叙伝を原作にした、音楽映画。

洋楽ロックに関しては、人より多少うるさい(「多少じゃないだろ」という声が聞こえる)クチなので、この手の映画はつい構えて観がちな困った習
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.3

「1」と前作である「4」が誰から見ても傑作のA級、「2」「3」がいろいろ粗はあるけど楽しいB級として分別するなら、今回はまあB級ラインに位置する作品かな?

なので単純にクオリティを云々するならお世辞
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

4.8

この間の午後ロー枠OAは見逃したのだけれど、そもそもこのリアルにしてエグさ満点のスプラッター描写は、地上波対応できていたのか?尺、90分ぐらいしかないからそんなにカットできんだろうし。

そんな余計な
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ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.6

1988年公開で舞台がアフガンということで、どうしたって政治的なニュアンスは伝わってしまうが、あえてそこを外せばミリタリーアクション超大作として王道の作りと破格のスケールでそれなりに満足度の高い1作。>>続きを読む

ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.2

久しぶりに見返したら「逆思い出補正」(?)とでも言うべきか、こんな酷かったっけ?とか思っちゃったり...

なんせ冒頭から1作目ではあんなに戦争トラウマに苦しんでたランボーが、トラウトマン大佐からの「
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.1

東大法学部卒〜自治省(総務省)官僚〜民主党〜民進党〜希望の党というキャリアを経て、現在は立憲民主系の無所属フォーラムで活動する香川1区の衆議院議員、小川淳也氏の、2016年以降の4年間を中心としたドキ>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

4.2

最新作鑑賞に向けて、律儀に復習っと。

見直すとイメージより派手な格闘バトルは少なめ。カーアクション含め、実写ならではの身体張ったムーブにむしろ瞠目させられます。

あと保安官・ティーズルさんの憎たら
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.5

公開タイミングでぼやぼやしてるうちに新型コロナの影響で映画館行けなくなり、劇場鑑賞は諦めかけていたところ、まだやってたので行ってきました。

という経緯からもわかる通り、正直そんなに期待値高かった訳で
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.0

「ハーレイ・クイン」がまだ劇場で観られるみたいで、アマプラに入ってたので見返してみました。

個人的にはぶっちゃけDCEUの諸作中、ぶっちぎりの駄作だと思ってるのですが、その評価は残念ながら今回の再見
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

1949年版を「予習」した時点で「これはグレタ・ガーウィグ向きだなぁ」と思っていましたが、想定内の会心作でした。

原作的にはおそらく「3」までギリかかってんのかな?とにかく映像化作品だけでも膨大な数
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若草物語(1949年製作の映画)

4.5

グレタ・ガーウィグ版の予習として、数ある映画版の中でも最もメジャーであろう、1949年版をチェック。

舞台に映画にドラマにアニメにと、世界中で数え切れないほど取り上げられてきた、19世紀米文学のビッ
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

1.0

原作はおそらく10回じゃきかないぐらい繰り返し読んでいる大ファンなのに、いやそれだけにと言うべきか、なんとなく忌避してきたこの映画版。

アマプラに入ってたんで、ついうっかり観ちまったんだが、残念なが
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.8

やはり今観るべき映画の一つ、ということでスパイク・リーの代表作を。

80年代末、日本同様、表層的には浮かれたムードが支配していた時代の、もう一つのリアル。遅ればせながら、この頃からアメリカンカルチャ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

「名匠・ジャームッシュによる異色のゾンビコメディ」という惹句は、身も蓋もなさも感じつつ、それなりに的を射たキャッチだと思います。

まずそんなに過去作観てない私でも「いかにもっぽいわー」と思えるほどに
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.7

この辺までが初期の代表作って位置付けでよろしいんでしょうかね?

前作で確立したモノクロの静的な画作りと登場人物の内面表出を抑制した(文学用語としての)ハードボイルドな語り口を踏襲かつブラッシュアップ
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.7

セルフジャームッシュ特集第2弾は、みんな大好き、かつて一世を風靡したこれでございます。

いやー、洒落てます、洒落のめしてます。そしてオフビートしてます。

一応無理してそれっぽいこと言うなら、前作を
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.2

ようやく新作の劇場公開が再開されるということで、それに向けての「お勉強特集」を久しぶりに。

お題は異色の(?)ゾンビ映画「デッド・ドント・ダイ」がまもなく日本公開のジム・ジャームッシュ。とりあえず律
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キングダム(2019年製作の映画)

3.3

大人気漫画である原作はまったくの未読

なので、改変ポイントは勿論、「そもそも」の要素については言及できない弱者ポジションでございます。

これ観る限りは、お話的には少年マンガの王道...というか、ヒ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.2

昨今のリアリティショー問題に絡めて、ちょいちょい引き合いに出されていたのでチェック。ある程度予備知識というか先入観めいたものがあったので、たぶん前にどっかで観てんだと思う。

その先入観てのは、確か「
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

地上波でやるとかやらないとか言ってると思ったら、ぬるっとアマプラ入ってましたね。

言わずと知れたジョージ・ミラーの大大大傑作。劇場では2回観たのかな?

名作の常として観るたびに印象が微妙に変わると
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

「ヤング≒アダルト」からの流れから、監督・脚本・主演を同じくするこちらを。

バキバキに仕上がった「アトミック・ブロンド」から一転、シャーリーズ・セロン様が、出産前後のわがままボディを作り込んだ、いわ
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