ヴぇる

スティングのヴぇるのレビュー・感想・評価

スティング(1973年製作の映画)
3.9
74年にアカデミー賞を席巻した、狡猾で、芸術的、巧みな脚本で我々を虜にしてやまない永遠に愛される傑作だ。

物語は5つのチャプターに別れているため中だるみや飽きさせることは一切なく、しかも簡潔だ。
何が起きているのか疑問符が着くことは皆無で心の底から今作品にどっぷり浸かる事が出来る。

ただ、少し気になったのは人物が少し多すぎるため追い切れないという問題もある気がした。騙し騙されという話だと理解している上で今作品を見る人が多数なため一欠片も見逃さないようにとなると少し疲れる。気楽に見るのが良いらしい。

ラストでは何度も驚かされ、気持ちのいい最後だ。正に映画史に残る傑作だろう。
今でこそ有名なエンターテイナーは1902年に作曲されたと言われているが、71年の時を超えて今作で広く愛されていくようになった伝説的な作品だ。
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