最初から最後まで一貫して不穏な空気が漂う作品だった。
心拍音のような不気味な音の正体が、タイトルと重なり、ラストがぼんやり読めるまでにそう時間はかからなかったけれど、それでも有無を言わさず引き込まれた。
オカルト系は苦手にも関わらず、流石のアラン・パーカー。ひたすらラストに向けて突き進む脚本力に唸る。
そして映像は頗るスタイリッシュ。
全盛期のミッキー・ロークのカッコ良さも演技も素晴らしかったけど、なんと言ってもデ・ニーロが作品を締めてる。まるで長い爪の先の先まで演技してるかのよう。
あとシャーロット・ランプリングの存在感(あの目)も不穏さの念押し。笑
唯一の難点は字幕が早すぎ問題。着いて行けず何度も巻き戻すと言うストレスの部分で減点。
想像以上にグロかったけれど、面白かった。