ENDO

日本橋のENDOのレビュー・感想・評価

日本橋(1956年製作の映画)
4.0
お富士さんの生まれ持った恒星としての求心的魅力に引き寄せられるも接触できないまま悶々としていると千景さんにズルズルに堕落させられる構成が凄まじい。熊に湧いた蛆を有り難がってスナック感覚で食べる分別ある柳栄二郎の石橋を壊さんばかりのゴツゴツとした土下座に当てられて身を引く品川隆二。彼もまた姉に生写しのお富士さんと世帯を持ちたいという近親相姦+『めまい』的倒錯に煩悶して出家。思ひ人に去られ白痴となった千景のせいで家は没落し性悪BBAに住み込まれいじめ抜かれる幼気な若尾文子が誤刺される呆気なさ。狂ったままで鳥居の暗がりで顔面を串刺しにするあの素晴らしい切れ味で満腹を超えて吐きそうになります!
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