じゅんP

13日の金曜日PART2のじゅんPのレビュー・感想・評価

13日の金曜日PART2(1981年製作の映画)
3.0
前作で生き残ったファイナルガールがみている悪夢という形で、1作目のおさらいからスタート。「ここから観ても把握できたんじゃね?」って感じる程度にはしっかり見せていきます。

目を覚ました彼女は夢だったことに安堵するも、誰かの気配を感じおそるおそるキッチンの窓辺へ。緊張感高める『サイコ』っぽい音、そして…窓から飛び込んでくる猫。ふぅ。ビビりながらもふたたび安堵し、冷蔵庫を開けると、中に◯◯どーん!それ見て悲鳴あげてる背後から何者かが近付き、頭にキリみたいなんグサーッ!!からのタイトルばーーーん!!!
…うん。えーと、どーいうこと?

いやー、途中まで完全に見方間違えてました。いわゆるボディカウント映画のつもりで観てたんですけど全然つまんなくて。キャンプ場に寄せ集められた奴らが無個性過ぎて、もともと何人いて今何人殺られたのか把握できないし、「ホラー映画でこんな行動したら死ぬ」的フラグの立て方も薄いんですよね。夏だよ?キャンプだよ?もっとイライラするくらい調子こいてくれていいんだよ?

でも、だんだん襲ってる側の姿が見えてきて、「幼くして目の前で母親を惨殺され、キャンプ場で人から隠れるように生き延び、“殺し”しかコミュニケーション手段を持てずに育った見た目は大人、頭脳は子供のジェイソンくん」を応援する映画なんだって気付いてからはそこそこ楽しかったです。思えば最初から襲う相手が変わるたび武器を持ち替えてバリエーション出してくれてたのに、気付いてあげられなかった自分の鈍感さを反省。ここから全力でジェイソンくん応援目線の、僕の心の叫びです。

・何でそんなボロいイスに登っちゃったの!
・お前マジかよ、母親のフリして惑わすとかどんだけ冷酷なんだよ…
・くっそーまだ生き残ってるやついたんか!
・あぁ無慈悲なスローモーションやめてー!

で、最後。タイトルバック前の丁寧な前作おさらいと、唐突な猫シークエンスが全部つながる上手いんだか下手なんだかよくわからないケリがつきます。うぉージェイソーン!俄然、続きへの興味が湧いてきました。
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