スズナリ

血は渇いてるのスズナリのレビュー・感想・評価

血は渇いてる(1960年製作の映画)
3.8
拳銃自殺未遂した男が保険会社の広告塔に起用される。コンプラガン無視の設定だが、今でも炎上商法で注目浴びるのは往々にしてあるから昔からこーゆーやり口はあるんだな。「ただの一般人」から大衆を惹きつける存在になり、自分の実力を過大評価し始めて暴走する様子は恐ろしい。雑誌社の記者が捏造上等でジャーナリストの風上にも置けない奴だけど、自分を正義と思って天誅するのは今のツイッタラーと同じだから、現代と地続きとなるテーマを60年も前に撮っていた監督の慧眼に脱帽する。
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