シザーハンズのNozomiのレビュー・感想・評価

オープニングの曲からティムバートン作品らしさ全開で音楽が流れたと同時に映画の世界に誘われる。前半のパステルカラーのお家やファッションが可愛い！ティムバートン作品って薄暗いかんじの色合いだからいい意味で違和感。
一歩、屋敷の門をくぐればそこは別世界のよう。
どことなく、音楽と屋敷の機械が動いてるシーンが「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」要素があったのがちょっと嬉しかった。それとキムの衣装、
めちゃくちゃ可愛いしヘアスタイルも素敵！有名なシーンの氷で天使を作ってる隣でキムがはしゃぐ姿は美しかった。
だけど後半からすごく切ない悲しい展開で
苦しかった。手がハサミが故に愛する人を思い切り抱きしめることができないもどかしさ。
泣きそうになる程、切なかった。
ジョニーデップの繊細で時に感情的な演技が光る作品だった。
可愛らしい色合いの住宅街と住民、丘の上にあるお屋敷とエドワードを色彩で対比させてるかんじで住む世界の違いを表しているような。結末を踏まえて考えるとその視覚的効果もラストの伏線のようにも思えた。
この作品のハッピーエンドを見つけるとしたらきっと、エドワードの人生の中で目まぐるしい日々ではあったけど愛を知ることができたことだったのかな。