HinakoTadaki

シザーハンズのHinakoTadakiのレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
4.0
ものすっごく名作すぎて、思い出すだけで涙うるうるしてくる…
噂によって自分の意見や立ち位置を変える住民がまさに現代人を表していて、ちょっとでも珍しいものを見たら取り憑かれてもてはやしておいて、真相のわかっていない不信な出来事が起き次第、手のひら返しで「最初から変だと思ってたわ」みたいな態度取るの、現代人そのものじゃない?
純粋で心優しく、自分が人に危害を加える可能性があるのを自覚している切なさを持つ繊細なエドワードをジョニデが見事に演じていて、エドワードがその現代の汚い感情に巻き込まれていくのを見るのが本当に辛かった。
前半シーンは色とりどりの可愛い街並みを思う存分映している一方で、後半は色や明るさを感じることなく視覚的にも暗い雰囲気を作っているのも本当にお見事。何も知らない、何も起きていない表面的な環境って、カラフルに見えるよね?それを表しているように思えた。
ティムバートンって、ビッグフィッシュの監督だったんだ!ディスニー映画のイメージしかなかったけど、テイストがかなり好みかも。
1990年に作られた作品とは思えない。