このレビューはネタバレを含みます
かなりいいお話。感動しました。
リアルハサミがあるわけではないが、過剰な才能や性格で周りの人を傷つけて、うまく人を愛せない人のメタファーだと思う。
城の闇の世界に1人寂しくいる人、陰の世界の象徴のような力が、現代社会に毒された能天気な営業ウーマンに引き出される。しかも営業ウーマンもお人好しで決して悪気があるわけでもない。こういう構図って世の中にいっぱいあるなあと感じる。
最後にこの街に雪が降るようになった仕組みも悲しく、切ない。
いろんなことを考えさせてくれる現代のおとぎ話だと思います。