デジタルリストア版
いかにも台湾映画らしい映画。
ゆるい、ゆる過ぎる(笑)
毎日を何となく過ごす少年が小学生の誘拐事件に巻き込まれる話…
主犯の男は事故で死んでしまい手下のアケンは、誘拐した2人の少年を南部の漁村の実家に連れて行く。
事情を聞いた家族は、少年達を自宅に連れて行き身代金を取ろうと企むが…
誘拐事件のニュースを見てはしゃいだり、何故か家族の様に少年達にご飯を食べさせ世話をし、少年が受験生と知り勉強迄させちゃう。
川が溢れ家の中が水没しても平気で暮らすし、その日暮らしなのに全然悲壮感がない家族…手下で誘拐犯になってしまったアケンの真面目さと優しさがジワジワきます。
アケン、いい奴(涙)
悪人も善人も皆んな呑気。
ワイワイガヤガヤ勝手な事を言いながらも家族の絆は強くて、
でも深い所に哀しみや訳ありが潜んでいる事が解っていきます。
最後の台北に向かう車の中での少年の大人びた横顔が印象的でした。
海の底から飛び出せたのかな…