菩薩

狙われた男の菩薩のレビュー・感想・評価

狙われた男(1959年製作の映画)
3.0
軽妙なジャズが流れ、『プレイタイム』の様な車の往来が映し出され、「おっ、なんか楽しい事が始まる予感がするぜっ!」なんて漫画の主人公にでもなったつもりでいたら、いきなり女が死んでて男が逮捕されそうになってて、何一つ穏便な話じゃなくてビビる。そっから先は「よく分かる冤罪の作り方」みたいな展開に、一昔前の日本ならここでゲロすれば帰してやるとか、もしくはフルボッコにして勝手に調書書いて殺人犯に仕立てたりなんかしちゃったりしてね。室内のイチャコラシーンは当然ジャクリーンお姉様のお乳しか見てなかったけど、アトリエは絵筆を握るべきところであって、筆下ろしをする場所では無いのだからそういうの良くないと思う、そう思う。デッカい権力を前に忖度を強いられる人間っつのは本当に割りを食う、下流には下流の意地がある、ちなみに主人公の名前がヤンだったけど、富田感は全く無かった。
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