菩薩

水深ゼロメートルからの菩薩のレビュー・感想・評価

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
1.0
なまじアルプススタンドが変に流行ったせいで本来通す必要もない企画が通ったと言うだけの話だと思うし、原作舞台もその自主制作映画版もYouTubeにフルであがってるのでそっちを観ればいいだけだと思う。私がフェミニズムに共感はあれどフェミニストに同調出来ない理由は結局これで、男女を対立構造でしか捉えることが出来ず自らを女に産まれた呪いにかけ続けるのであればその中で死んでいくしかないのでは。飛来し続ける砂に無意味さを感じるのであればそれは「練習している野球部」のせいではなく学校そのものの構造のせい、向けるべき矛先が違う。高校演劇の枠組みだからこそ成立するお話で一般商業に乗せるのは流石に無理があろうし、ジェンダーを噛ませてフェミニズム論を展開すれば映画として成立すると言うわけでもない、結局こう言うことをやるから「ツイフェミ」と言うものが確立され強化されてしまう。誰になんのメッセージを伝えたいのかも曖昧なまま結局はおっさんのエモの中で消費されて終わってしまう、本当に砂をはき続けるが如く無意味な作品だと思ったし、プロダクションの底の浅さを象徴する一本だと思う。映画舐めんな。
菩薩

菩薩