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アトムの足音が聞こえるのdeadcalmのレビュー・感想・評価

アトムの足音が聞こえる(2010年製作の映画)
4.1
昭和の変態音職人の世界。内側にアーティストを飼いつつ、アーティストとしてより職人・仕事人として裏方で支えてきた人、手探りで「誰も見聞きしたことのないモノ」を探求してきた人の話、面白くないわけがない。

こればっかりは少々良いめのスピーカーで鑑賞したいところ。始祖たるシュトックハウゼンや黛敏郎(音源付き)に始まり、故レイ・ハラカミや直系のフォロワーであるオープンリールアンサンブルも出てきて、最後は大野松雄本人のパフォーマンスへ。何歳になっても涸れない情熱、一貫して自分の好きなものを追い求めてきた姿。

長男も結構興味を持って観ていた。「この世ならざる音」を作り出そうとすることの難しさや面白さを感じた模様。あと最初の方に出てきたNHKの効果音職人の人(いろんな生き物や鳥の鳴き声を再現する人)に「スゲェ」ってなってた。
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