勝沼悠

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者の勝沼悠のレビュー・感想・評価

4.0
 「サイタマノラッパー」の後日談。MIGHTYは地元埼玉のヒップホップグループを離れ上京するが、芽が出ず使いっぱしりのような毎日を過ごしていた。。。

 1の主人公IKKUが夢にしがみつきながらニート的なダメ生活を送ってるのに対し、3の主人公MIGHTYは暴力や犯罪に染まってしまう反社会的なダメ生活を送っている。だいたいの人はIKKUのダメの方が好きなので、IKKUが出てきた時に、「そうそうこれがサイタマノラッパーだよなぁ」という安心感を抱く。
 やっぱりそっちに逃げちゃうのはカッコ悪いなぁと思う。だからこそ、ラスト近くでMIGHTYがすぐ下から決して高くないステージを見上げるシーンに胸が苦しくなる。最後にラップで気持ちをぶつけ合うのは1と同じでベタながらグッと来る。

 埼玉県民、栃木県民必見。
勝沼悠

勝沼悠