SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者の作品情報・感想・評価・動画配信

「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」に投稿された感想・評価


下手そうなラッパーの予想外のスキルや、ラップバトルからのアンサンブルなどのラップシーンは抜群に良いのだが、如何せんリアルさに欠けるドラマパートに面白味が足りない。シリーズ第3作。

アンダーグラウンドの世界をカッコ良く描かないことは良いが、様々な世界での下働きや搾取も、主役の不器用というか頭の悪さが目に付く。自堕落的な転落劇も、転落するほどの地位にいないし。強度あるシーンに感心するが、シーンとシーンの繋ぎが荒く、情念が散漫することも。撮りたいのは分かるが、単体作品としては、ラップでのし上がる所以や、伝えたいことが全く見えてこないのも問題では。
mito

mitoの感想・評価

2.8
純粋に話だけを評価するともっと高い満足度なんだけど、ラッパーとかストリートギャングとか登場する人種がセリフ回しや趣向が総じて共感出来ないという我ながら…な感じ。
世間一般的に言うところの“普通”の世界に生きる能力は低いがラッパーの世界で発揮できる能力は高いマイティ。しかしHIPHOPに触れるとどうしようもなくそれに惹かれ同じ夢を追った仲間が放つHIPHOPのリズムに導れ封印したはずの自分の中のHIPHOPの血が沸々と煮えたぎりはじめるクライマックスは感動的に熱く心を鷲づかみにされて激しくゆすぶられる。
ごく普通に暮らしていたら決して触れることのないどうしようもなくやるせない青春と情熱が圧倒的な迫力で胸に迫ってくる快作!
jjj

jjjの感想・評価

4.1
長尺のワンカットが見どころだけどそれだけじゃない凄い映画。
チケットのノルマやらやたら怖い先輩やら地方にいるとんでもないイベンターやら、、、
フィクションっぽいけど実はめっちゃリアルなヒップホップがこの映画にはある。
Hy

Hyの感想・評価

3.5
1、2と観たので、観ずにはいられない。

今までに無いハードな展開で、後半のラップシーンの感動が5割増し。

ただ、1から出ている将軍2人の物語りももっと観てみたかった。
RinIda

RinIdaの感想・評価

3.5
1,2より遥かにバイオレンスな描写が増えてるしマイティ悪くなりすぎてて笑った
征夷大将軍は好きだけど他は1,2の感じの方が好み

このレビューはネタバレを含みます


・冒頭、クラブでのラップ○
・彼女と同棲
・MCバトル、八百長
・車泥棒する若者(おそらく未成年)闇金ウシジマくん
・適当なオーディション
・チケットのノルマ
・ブロッコリー
・逃亡の長回し
・面会室でのラップ
・エンドロール◎

2020/03/09
一

一の感想・評価

3.7
「ビジランテ」「22年目の告白」の入江悠監督作品

サイタマノラッパー三作目で完結編 ?
1.2は一気に観てたのですが、少し日にちを空けての鑑賞

監督の演出の上手さが本作でも際立つ
シリーズではお馴染みの長回しシーンが今回も抜群に効果的
極めつけはクライマックスの超ロングカット
何テイクしてるんだろうなんて考えるとゾッとする
想像もつかないほど練習してるんでしょうね👏🏻

1.2に比べるとお金を掛けて作ってるのが随所にうかがえる
2000人規模のエキストラを使っての野外フェスシーンは本当に圧巻でした
ただし良くも悪くもスケールが広がってしまい、共感出来る部分が少し減ってしまったような気も

とはいえ若者の真っ直ぐな情熱が、画面越しでもバチバチに伝わってくる素晴らしい青春映画シリーズだとおもいます

この後ドラマもやってるみたいなので観てみたいな

2020 自宅鑑賞 No.113 U-NEXT
りっく

りっくの感想・評価

4.6
本シリーズの1つの発明は、映画とラップの相性の良さだろう。
自分の思ったことを台詞で言ってしまうことは、映画において芸がない演出だと見られがちだ。
だが、自らの想いや魂をリズムに乗せて吐露するラップだと、かえって心に響いてくる。
突然ミュージカル調になっても不自然ではないのも強みだろう。
ラップをしている最中に、周囲の人物が邪魔しないであげる居心地の悪さはマイナスの側面だが、ラップを通して最後には自分の「言葉」を持つ瞬間を繰り返し描いている。
入江悠の力強い演出によって、そこには確かな映画的なカタルシスが生み出されているのだ。

本作は1作目でトムやイックと別れ、東京に進出したマイティの没落と、地獄のような逃避行をハードに描いている。
夢破れ、犯罪者へと転落していく人生。
彼の姿を見ていると、どこで道を踏み外してしまったのか、そしてどうすればこの負のサイクルから抜け出せるのかと考えてしまう。
それは、すでに1作目でマイティが自分にとって愛おしい存在になっているからだろう。
プログラム・ピクチャーとしての利点がここにもある。

彼と対比して描かれるのは、トムとイックという名コンビによる珍道中だ。
マイティのハード展開に心痛める観客は、2人の姿に心癒され、また同時にラップの楽しさを目撃することになる。
特にシリーズ中で初めて志を共にした仲間ができ、「征夷大SHO-GUNG」としてイベント主催者へ「口撃」する場面が素晴らしい。
周囲から理解され難いラップを、本気でやってる奴らがここにもいた。
そんな喜びに満ち満ちている。

本シリーズの特徴である長回しも、本作で驚異的な地点まで到達している。
終盤のフェス場面では、邦画史上に残ると言っても過言でもない長回しで、どこにも逃げ場がないマイティの逃避行の終末をまざまざと見せつける。
特に、彼が聞き覚えのある曲に引き寄せられ、ステージの前で取り押さえられてしまう展開に心が震える。
それまでカットバックで描かれていたマイティと「SHO-GUNG」が初めて交差する瞬間の感動や、かつて共に夢に向かって頑張ってきた仲間の立場の差が、長回しによって徐々に盛り上がっていく空気の頂点で、残酷に迫ってくる。
その場面の撮影、音楽、照明等、低予算映画ながら信じられないほどのクオリティの高さを見せつけられ、それだけでも涙が溢れてくる。

本シリーズのもう1つの特徴として、地方都市の現状を上手く取り入れていることだ。
特に栃木を舞台にした本作では、その土地を牛耳る興行主や、犯罪に手を染めた人間たちの隅々まで行き届くような利潤システムを丁寧に描いている。
それによって、このサイクルに飲み込まれたマイティの逃げ場のない手詰まり感がより強調されるのだ。
地方都市の鬱屈した空気を見事に描いた傑作『サウダーヂ』(11)以降の邦画としても、またシリーズ3部作を締めくくる1本としても、文句のつけようのない大傑作だ。

このレビューはネタバレを含みます

物語終盤のシークエンスが素晴らしい。
前作、前々作とは趣きを変えたハードな展開。そして、さいごはラップでシメ。
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