きのこの里vsたけのこの山

少林サッカーのきのこの里vsたけのこの山のレビュー・感想・評価

少林サッカー(2001年製作の映画)
4.8
突っ込みどころしかない 笑 サイコーな映画

この映画に関しては好きなシーンがとりわけ多くて。。

鋼鉄の脚をもつ主人公のシンはもちろんだが、兄弟弟子にあたるキャラクターの設定が秀逸。鉄の頭ブリーフ、薄毛旋風脚、鎧の肌の証券会社勤務のサラリーマン、魔の手のブルース・リーそっくりさん、空渡りのデブ。

平気でファウルプレイやラフプレイを繰り返す不良サッカーチームにボロボロにされる中での、兄弟弟子達の覚醒シーンは、特に好きで何度でも観たくなる。試合を通して徐々にチームプレーも上手くなるのだが、その辺の描かれ方も最高に面白い。

中でも決勝戦の相手は、アメリカ産のドーピングにより、身体能力が異次元だが、主人公チームと同様の能力持ちでことごとく上回ってくるのが絶妙な設定だと思った。

決勝戦で好きなシーンを3つほど

①空渡りのデブが空中のボールめがけて空高く飛びあがり、最高到達点でまさにボールを蹴ろうとした瞬間に、相手チームの選手がデブ以上の到達点をたたき出し、ボールではなく、デブを叩き落とすところ。
(明らかにファールでしょ 笑)

②ブルースリー似のGKが負傷退場してしまい、正GK不在の危機的状況の中のハーフタイムの控室。ケガをしたくないからと試合から逃げ出すメンバーもいる中、”俺がやる” とGKとして名乗りを挙げたのは鎧の肌の証券会アニキ、ただこのシーンでタバコを吸っている。
(いやハーフタイム中にタバコ吸うなよ 笑)
鎧の肌兄貴が、後半開始時点でピッチ上で、ケータイを取り出し、妻へ「愛している」と伝えるシーン。もはやツッコミどころしかない。

③鎧の肌アニキも敵のシュートを受け続け負傷退場、交代の選手がいない中、人数不足で負けが確定しそうなところでムイがGKとして出場を申し出る。さてここからだと思わせたところで、ムイはゴールポストに頭を直撃、しかもGKの位置が分かっておらず、相手チームのゴールで構えてしまうシーン。

他にも好きなシーンが盛りだくさんだが、書き出すとキリがないのでこの辺で。毎回笑わせてくれる貴重な映画。