200年間のコールドスリープからウディが目覚めてみると西暦2173年。「総統」を名乗る支配者が統治するディストピアにウディを覚醒させた科学者たちは、総統の秘密作戦の妨害を彼に託す。
家事用ロボットに扮して難局を逃れたり、ロボットとして偶然配置された家庭でダイアン・キートン(この前後に「ゴッドファーザー」シリーズに出演してんだぜ?)を巻き込んだりと初期ウディのハチャメチャコメディ。やはりマイムの笑いは世界共通である。
実はクローニング・ネタを映画に取り入れた早い例であったり、独特の未来観などマジメな見どころもある。しかも脚本はアイザック・アシモフとベン・ボーヴァが監修しており、本作はのちにヒューゴ賞とネビュラ賞を受賞している。
しかし「機械じかけのオレンジ」(1971)や「THX-1138」(1971)などディストピア映画の先駆けがこの時期に集中しているのは興味深い(22/50)。