「スリーパー」
冷凍保存された男が200年後の世界で目を覚まし、総統によって統治された全体主義的アメリカから自由を取り戻す使命を託される物語。
バスター・キートンやチャップリンの様なドタバタコメディだったが、中身はちゃんとウディ・アレンだったし、それなりに苦手意識も感じる作品だった。
今となっては良くありそうな物語ではあるが、当時は画期的だったのかもしれない。そもそもこういう作風の映画がどの映画か思い出せないのだが…
アンドロイドが一般化された世界で、ウディ・アレンがアンドロイドのフリをするシーンとか、玉のようなものを触ってハイになったり、オーガズムを感じられる機械に入ったりと、未来は快楽がより身近になっていると予想する様なシーンが非常に印象的。
でもやっぱりウディ・アレンなんだよなぁ…っていう感想に収まる。セックスとか愛とか、ウディ・アレン、どの映画でもモテなさそうなのに多少なりともモテる立ち位置に自分を持っていくところが流石だと思う。
巨大なバナナ、セロリ、ニワトリは、「こち亀」で江崎教授が食物危機から救うために食べ物を大きくするエピソードを思い出した。この映画が原案?