シズカ

見知らぬ乗客のシズカのレビュー・感想・評価

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)
4.2
『見知らぬ乗客』


 巻き込まれ型サスペンスとストーカーはやはり相性がいい。ヒッチコック産サスペンスに交換殺人という調味料が加わり、恐ろしさや不気味さが際立った一品に仕上がった。
 ヒッチコックは相変わらずサイコパスを映すのがうまいし、ストーカーというだけで幾分想像がつく為、現実味が増していて今見ても怖い。逃げても逃げても画角に入ってくる映りたがりブルーノの異常性が、だんだんと露呈していく中盤。『サイコ』や『汚名』と似て、今作も母親がヤバめな映画だった。
 後半に、突如として始まるライター争奪戦。緊迫感がどんどん高まり、「ラストはどうなる!?」と思ったらメリーゴーランド爆速で廻ってて笑った。
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