この頃からヒッチコックがミステリーからサイコサスペンスへと移行しようとしていたのがわかる映画。今から70年も前の作品なのにブルーノのヤバさは古びていないのが凄い、テニスコートでまんじりとガイを見つめる姿や、ヒロインの妹を見る目つきなどは「怖い」の一言に尽きる。またブルーノは盲目の老人を助けたり、人前ではひょうきんだったりするのがヤバさを助長させる。
個人的には「復讐するは我にあり」の榎津はブルーノの継承者だと思っている、人当たりが良かったり、父親を憎んでる、見知らぬ人間を即座に殺せたりするところとか