ENDO

春なき二万年のENDOのレビュー・感想・評価

春なき二万年(1933年製作の映画)
4.0
ファスビンダーが死ぬ直前に観たらしいとの噂を耳にしたので鑑賞。二万年とはシンシンに入れられた受刑者の刑期をトータルした年月を意味する。弾けんばかりの陽気なトレイシーと細身の薄幸そうなデイヴィスのカップルというだけで眼福。意味のわからん省略も多いが囚人への技能テストに出てくるキ印の唐突さや脱獄の際の落下の潔さ。鬼所長かと思いきや“名誉の釈放”なる独自の采配により人生は流転する。煙草を点火して終わるラストが激渋!
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