しちれゆ

人のセックスを笑うなのしちれゆのレビュー・感想・評価

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)
3.7
いわゆる「エモい」映画。
タイトルに反してセックスシーンは全く出て来ないのでそっち系の期待はしないように✋(^-^)ナイワ

男性の皆さんは永作博美を 超可愛い、絶対好きになる、と言ってるけど、女の私からしたら何だかなぁ…20歳も下の男を「モデルにならない?」と誘い、家に連れてきて「全部脱げ!」と命じる。要するにヤりたかった、としか思えない。これ男女が逆だったら問題になりそう。まあ松山ケンイチにとってもその展開は意外ではあっても吝かではなく、結果 永作を追いかける側になってしまうのだが、″ウブな大学生なら私を絶対拒否しない″というのも織り込み済みな永作の行動。″Oh, Yes″って連発しちゃって松ケンはウケてたけど全然面白くなかったハ?( *´꒳`*)🔪

それはさておき、松ケンに密かに想いを寄せる蒼井優とか、その蒼井優をこれまた想う忍成修吾とか。
寒さにも床の固さにも負けずに抱き合い、誰かと共に在ることだけで幸せになれる時代はとても短い。心優しい若者たちがいつしか己の弱さを忌み、何者かになろうとするとき無防備な恋は終わるのだ。
ラストで松ケンが持つハート型のライター、何回もカチカチしてるとやっと火がつく、松ケンの「おおっ」と言う声。小さな揺らめきは今も続く恋の炎。青春はまだここにある。
しちれゆ

しちれゆ